胸膜炎 闘病日記《vol.5》

平成25年5月17日(金)
そろそろ病院生活にも慣れてきて、スローライフのリズムに違和感を無くなってきた。
規則正しい生活とはこう言うことなんだな、と実感する。

職場のみんなには迷惑を掛けているので申し訳ないと思う反面、自分ではどうしようもないことと諦めて、開きならざるを得ない。

この日は検査もなく、抗生剤の点滴が一日3回あるのみ。

 

空いた時間にストレッチと筋トレ。
階段トレは7階×7往復に少しだけステップアップ。
さすがに汗タップリかいた。

昼メシにパスタが出た！！
やったーーー！
ただのミートソースだけどすごく嬉しい！！
毎日葉っぱばかり食べさせられて飽きていたので最高！！

夜、平日にもかかわらず姫達がお見舞いに来てくれた。
何するわけでもないが、子供たちの笑顔を見ると癒される。
平日は顔を会わせることもあまりないけど、無邪気に話しているのを見ているだけで幸せを感じる。
運動会までには必ず退院するからね。

こうして病院生活5日目の夜は更けるのであった。（今日は一日が早い？）

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胸膜炎 闘病日記《vol.4》

平成25年5月16日(木)。
連日悩まされる寝かたも色々工夫を重ねている。
呼吸器内科病棟ということもあってか空調は完璧に制御されていて快適なので、掛け布団はなくても十分寝れる。
そこで、掛け布団をマットの上に重ねてクッション代わりに敷いている。
しかも適度な広さにたたんでいい具合の高さに調節。
たた、寝相を変えるときは、いちいち体の位置をずらしたり、枕の位置、高さも調整しなければならないので厄介だ。
しかし、努力の甲斐あって、腰の痛みは大分楽になり、 それなりに熟睡度は向上してきている。

 

朝食には、差し入れのバナナを補充して、今日も満腹。

朝の検診と血液検査のあとは、じっくりストレッチ。スクワット、ワンレッグカーフレイズ。
そして今日から階段トレ開始。
ゆっくりの歩きではあるが、7階×5往復。
久々にじっとり汗。
病院内であんまりやり過ぎるとヤバいかな？
同じ人に三度も会ってしまった。

昼飯後、二回目(入院以来)のお風呂に入った。
上がってくるなり、看護師さんが、明日の予定だった血液検査は中止、レントゲン検査を一日切り上げて、これからお願いします、とのこと。
急いで頭を拭いて、支度する。

前回までは、病人っぽく車椅子に乗せてってもらったが、今回は診察券を渡されて「場所わかりますよねっ」て一人で歩きで行かされた。
なんか、一人立ちした気分。

もしかしたら、今朝の血液検査の結果が良くて、切り上げて検査して結果が良ければ即退院？
週末はには早くも我が家？週明けは出勤か？
期待が高まる。

午後に担当医が回診。
血液検査の結果は良好。当初24,000だった白血球の値が、3,000にさがっている。逆に急に下がりすぎとのこと。
肺の影は前回より薄くなっていて、これからだんだん消えていくだろう。
週明けに再度検査して見るとのこと。
ガーン(￣▽￣;)
やっぱりそんなに甘くはないんだ。
当初の予定通り二週間はダメか？

淡い期待を打ち破られて、あまりのショックで、ずっと我慢していたチョコを買ってしまった。クシュン(ToT)
ビター味だけにほろ苦い。

昨日、箱根で買ってきておいたイカの塩辛を持ってきてもらった。
折角、栄養士さんが塩分控えめのメニュー考えてくれているのにこれじゃ台無しですね。
でも、これで味気ない食事にパンチの効いた味が加わって食事が進む、進む。
といっても、おかずはちょびっとしかないし、ご飯のおかわりが出来る訳じゃないんだけどね。
いいもの買ってきておいて良かった～♪
食後はちょこっとだけチョコっと。

こうして病院生活四日目の夜は更けるのであった。

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胸膜炎 闘病日記《vol.3》

平成25年5月15日（水）
午前0時の点滴の際に痛み止の薬をもらった。
胸の痛みのためでなく、腰痛で眠れないと困るからだ。
看護師さんに腰の痛みを相談するとあっさりくれた。
そのお陰か昨日と違って寝返りも自由に出来て、ほぼ寝れることが出来た。
寝れた原因のもうひとつは耳栓だ。
隣のベッドからのイビキはなかなか強烈。
耳栓したら全然気にならなくなった。

朝食は相変わらずの味と量。
晩御飯以来、実に14時間ぶりの食事だというのにホントに少量なのに驚愕する。
夜中から既にすっかり腹ペコ状態なのだが、今日はなぜだかこのわずかな量で満腹感が得られた。
おいおい、わずか三日で胃も順応しているのか？！
どんなに素早く収縮しているんだ！
さすが俺の胃。適応力抜群。
これなら震災などでどんな食料不足になっても生き抜いていけるな。

胸の痛みも消えてきて、そろそろ体がなまってきていたので、ストレッチを時間をかけて行った。
わずか数日ですっかり固くなっている。
スクワットとワンレッグカーフレイズもやっておいた。

今までは病棟内のみの移動（同じフロア内の食堂とか談話室まで）しか許されていなかったが、担当医に相談して売店まで行っても良い許可をもらい、事後的に軽い運動の許可ももらった。
走り回っちゃダメと言われたが、さすがにそこまでやるつもりはないよ。

早速、売店まで散歩。
普段通り、エレベーターを使わず階段で降りる。
三日ぶりの階段。家にも階段があるから階段を使わない日は一年365日無いだろう。
風邪で寝込んだとしても食事には1階に降りるから。
つまりこんなに長い間、階段使わなかったのは、何年ぶり？いや、もしかしたら赤ちゃん以来か？
動けるようになったことの喜びを噛み締めながら一歩一歩階段を踏みしめた。
ただ折角、売店に行くことが出来たものの、特段必要なものも、欲しいものもない、。
食事が少ないので小腹がすくし、お菓子がちょっと気になったが、間食するのは我慢しておくことにした。
折角、集中ダイエットが出来る環境なので、この機会に痩せることにもチャレンジしてみる。

今日は検査の予定もなく、さすがに暇をもて甘し、久々に読書でもしてみることにする。
でも、慣れないことすると直ぐに眠くなる。ヤバいヤバい。
昼寝すると夜に寝れなくなるので、これも我慢我慢。

しかし、どうせ読むならこれからの新たな仕事に役に立つ本を読んだ方がマシだと思いつき、スマホのAmazonで検索して早速注文しておいた。
数日で自宅に届くので、週末からは読めるだろう。
ダウンロードという手もあるが専門書をスマホで読むのはちと辛いだろう。
全く便利な世の中だ。

こうして入院生活三日目の夜は更けるのであった。

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胸膜炎 闘病日記《vol.2》

平成25年5月14日（火）。
病院生活二日目。
というか二回目の夜。
前日からのベッド生活が早くも辛くなってきた。
固い布団、固い枕、右胸が痛いので寝相も限られるし、寝返りするのにも痛くて出来ない。
消灯時間が午後9時で、布団に入っている時間もいつもより遥かに長い。
もう腰が痛くて、じっとしていられない。
仰向け、横向き、うつ伏せ、あらゆる寝相を1cm刻みで少しづつ足の位置を変えながら試してみるもベストポジションは見つからない。
熟睡どころではなく、寝ては、起きてストレッチの繰り返し。
就寝が早いだけに尚更、朝を迎えるのが待ち遠しくて仕方がなかった。
人生で夜がこんなに長く感じることは初めてだろう。

ようやく夜が明けてきたので、もう寝なくてもよいのかとほっとしてベッドに腰かける。
することもなくただただボォーっと。
座っている方がはるかに楽だ。
考えてみれば、寝れないんだから無理にベッドに横になってなくても良かったんだ。
ただ、テレビ見たりパソコン見たりできるわけでもないんで、暗闇でひとり座っているだけだが。

 

ようやく朝食の時間。
相変わらずの不味さだが、今のところ病院生活での数少ないイベントなので、こんなんでも楽しみになってしまう。
動いてないので消費カロリーが少ないとはいえ、あまりの量の少なさに呆然。
肺意外は健康なので、特段食事療法が必要な訳ではないのだから、もっとまともな食事を喰いたいが、全員一緒だから仕方ない。

朝のうちにレントゲン検査。
その後は、お偉いさんの回診と担当医の回診。定例の看護師による血中酸素検査と検温、血圧測定。

午後に初めてお風呂に入らせてもらった。
予約制で一人30分使える。
事故があるといけないので浴槽の使用は出来ず、シャワーだけの利用だが、発熱以後初めてのお風呂だったのでさっぱりして生き返った。

この日はシーツ換えの日だったらしく布団、枕も丁度変えてもらえて布団までさっぱりしてグッドタイミング。

担当医の回診。
今朝のレントゲン結果を教えてくれたが、なんと最初にとったものより影が大きくなっているとのこと。
まだ発症後初期の段階で撮っていることもあるかもしれないらしい。

なにぃ！！
こっちとら胸の痛みは確実に減ってるってぃのに。まちげぇなく良くなってる実感があるってぃのに、何てこったぁ！

痛みが無くなっているのは薬が効いている証拠なので心配はないらしい。
その結果をしても今日まで一日4回だった点滴投与を明日からは日3回に減らすという。
しかし、退院するには影が少なくならなければ無理とのこと。

長期入院が決定になったので親にも連絡。
近いので直ぐに飛んできてくれた。
そんなに直ぐに来なくてもいいのにと思う反面、感謝の気持ちで一杯。
母の日の発病に親不孝者への罰とも思え反省しきり。

電話で仕事の細かい伝達もできたし、なんとか対応してもらえているようでひと安心。
それにしてもあまりにもタイミングが悪すぎた。
みんなに迷惑をかけて本当に申し訳ない。
病欠と言うことで、ランニング中の事故による休暇でないのが何よりも救いだ。
改めてランニングでの怪我や事故では絶対に休めないなと戒めるのであった。

こうして病院生活二日目の夜は更けるのであった。

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胸膜炎 闘病日記《vol.1》

昨日の記事に関して皆様にはご心配お掛けし、さらに温かいお言葉を頂戴して本当に有難うございました。
実はケロッとした性格なので、思いのほか元気です。
で、表題ほどつらくて過酷な入院生活ではけっしてありませんでしたのでさらったお読みいただければ幸いです。
なにぶん暇を持て余してほんとに日記的に書き綴ったものですが、当分、シリーズものとしてお届けしちゃいます。（笑）
カテゴリーはスポーツのままでいいのか？

平成25年5月11（土）～12日（日）。
大学の友人達5名と卒業三十周年&勤続三十周年記念の一泊旅行に箱根へと出掛けた。
男ばかりで観光なんて全く感心もなく、宿でのんびりと過ごして、温泉三昧でした。

チェックアウトして、そのまま昼には小田急ロマンスカーで帰宅の途についた。
その道中でなんとなく熱っぽくなったが、風邪引いたかな？と軽く考えてました。

この日中にどうしてもやらなければならない仕事があったので、帰りがけに職場に寄り道。
体温を計ってみたら既に38.2℃。
全身だるくてしばらく床に寝そべって休んでしまいました。
熱だけでなく、なんとなく右胸がなんだかズキッズキッ痛くなっていた。
まずいっ！と思いながらも仕方なく仕事を片付ける。
頭もボーとしている状況では、思うように仕事もはかどらないけど、ある程度の目処をつけて5時半に切り上げる。
この時点で体はもう限界。
帰りがけの体温は39.2℃まで上昇していた。
さすがに電車で帰るのも辛かったけど、時間をかけてゆっくり歩いた。
こういう時には座れないのはメッチャきつい。

帰宅するなり布団に潜り込み、月曜日までには熱を下げて出勤しなければと厚着をして急いで寝る。
夜9時過ぎ。ふと目が覚めると、息を吸うと胸が痛くて、半分くらいしか吸うことが出来ない。
今まで感じたことない違和感。
幸い痛いのは右胸。
心臓ではなさそうなので、寝てるうちにそのまま・・・なんてことはないとは思ったが、呼吸困難ってこともあるし、さすがにこのまま寝てれば治るような状況では無いことは素人にも分かった。
救急で診てもらえる病院を電話で探して車で向かう。

誰もいない真っ暗な病院は少し気味が悪いが、待合室にいくと2名ほど患者さんがいた。
しばらく待たされたあと問診、レントゲン、CT、血液検査を受け、肺に影があり、胸の外側を被っている胸膜が炎症している疑いがあるとのこと。
体温は39.4℃まで上昇していた。
抗生物質の点滴で炎症が収まり影がなくなれば大丈夫。
もし、影が消えないようだと細胞をとる再検査をすることになるかもしれないとのこと。
白血球の値が24,000超と普通ここまでの数値になることはないと先生も驚きの様子で入院を勧められる。
どうしますか？って聞かれたけど、このまま帰されても困るので、当然そのまま入院決定。
明日からの仕事のことなどが走馬灯のように頭を駆け巡る。
どうなっちゃうんだろう？

病室に案内されて、しばらくしてから点滴開始。
自宅と職場関係者に入院の件をメール。
この時は2～3日で退院出来るものと思っていたので、数日で復帰できるだろうと連絡。

点滴が終わって、慣れない病院のベッドに横になっていると夜中に胸の痛みがMAXに。
左肋骨の奥の方で、ズギンズキンと耐え難い激痛が。
思わず胸を押さえて悶え、苦しむ。
同時に息はハッハッ、ハッハッと小刻みにしか吸えない。
すでに肺は十分の一しか使っていないくらい。
深く吸えないので回数で酸素を吸収。しかし息苦しさはさほどでもない。

堪らずナースコールのボタンを押し、看護師さんに痛みを訴える。
しかし、何をどう話して、何をしてもらったのかもわからないほどだったが、痛み止の薬をもらって飲んだことだけは覚えている。
効いてくるのに30分くらいは掛かるという。
じっと我慢して効くのを待っているうちにいつの間にか寝てしまった。

平成25年5月13日（月）。
朝、二回目の点滴と尿検査。
朝食はおかずだけなんとか食べた。

痛み止の薬が解熱効果もあるとのことで朝には熱も37℃まで下がり楽にはなっていた。
胸の痛みも少しずつ和らいでいるが、動くと痛くて歩くのも辛い。
動くときは常に右胸を押さえていないといられない。
ベッドから起き上がったり、寝返りをするのも辛い。

再度の血液検査。心電図の検査。
身長、体重測定。
昨日の午後からたいして食べてないせいか体重は2kgも減っていた。
血中酸素は正常値。

咳やタンは全然でないし、心音もきれいだそうだ。
ただ、たまたま一回だけ出たタンには赤いものと黒いものが混ざっていた。
黒いものは朝食に食べたヒジキと思われるが、赤いのはやっぱり血なのか？

昼食はカレーライス。
俺の体調のせいか、前日から歯磨きしていないせいか、とにかく不味い。
でも、さすがに腹が減っていたので完食。

病院に入院なんて小学校の時の盲腸以来。
慣れないせいかどう過ごせばいいのかよく分からない。
まだ動くと痛いのでおとなしくベットに横になっておくが、体がなまっていくのを感じる。

看護師さんから入院診察計画書というものを渡された。
推定入院期間が14日間と記載されている。(￣▽￣;)

2～3日なんてなめてたが、とんでもないことになった。
会社にも家族にも言いづらいなぁ～。
一日も早く退院できるように静養して治療に専念したい。
とはいえ、自分で出きることは何もない。
日頃、鍛えてきた体の自然治癒力に期待しよう。

この時点でスポーツエイドジャパン 主催で5月18日に開催のランナーのための登山セミナー（地図読み編）への参加は完全に断念。恵美さんごめんなさい。
26日の飯能アルプスも雨が降っても参加は黄色信号。
退院出来てたとしても病み上がりでは、参加は自粛した方がいいかな？
せめて晴れたら姫達の運動会を見に行ってあげたい。

点滴は6時間おきらしい。
夕方、4度目の点滴。
大分痛みは引いてきた。
肺も7割くらい使えている感じ。

食事は相変わらず味は薄いし、不味いし、少ない。
栄養バランス、カロリー計算するとこんな食事になってしまうのだろう。
このまま間食もせずに二週間過ごしたら、相当ダイエット出来そうだ。
ただし、体力も相当落ちてるだろうけど。

熱は下がったが、未だに全身に力がはいらない。
筋肉をギュッとさせてもしまりが悪い感じ。
きっと、体の中では、入り込んだ悪い菌を退治するのに白血球が総動員で精一杯闘ってくれているのだろう。
すべての体の機能を悪玉菌撃退に集中だ！
頑張れ！俺の白血球！

夜は9時消灯。
こんな時間から寝れるのか？
取り敢えず目をつむっておこう。

こうして入院実質一日目の夜は更けるのであった。

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