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第4回美ヶ原トレイルラン≪レースレポVOL.3≫ [ 美ヶ原トレイルラン]

(レースレポVOL.2からの続き)

最後の関門手前の難関。大門峠への急登。
関門まで残り時間35分。
4~5人の集団の最後尾で突入する。
誰もが必死である。関門時間を意識していない者はいないであろう。
ただでさえ急坂で登りづらいうえに、今日は雨で足元はすべりやすくなっている。
滑らないように一歩一歩確実に登る。
一人、また一人と脱落していくなか、なんとか踏みとどまり、最後は先頭に。
ところどころはロープに助けられてやっとのことで登りきる。
ピークに着くと後続の選手たちに「ここがピークで~す!」と大きな声を掛ける。
ここの上りには17分程と思ったほど時間が掛からなかった。
ピークは越えたものの関門まであとどれくらいの距離なのか分からない。
しばらく走るとエイドが見えてきた。
再び「エイドが見えました!」と後続に伝える。

元気な声援に迎えられながら、なだれ込むようにエイドに走り込む。
第6エイド大門峠 68.5km 13時間18分 区間2時間28分 (去年 60.8km 11時間28分 区間1時間49分)

よかった~~。関門時間12分前に到着。
途中では半分諦めていた関門通過でしたが、何とか通過することが出来た。
ゴールの制限時間は午後8時。残り距離は約10km。
ここまでくれば、もう完走は見えた。
とはいえ、まだこれから200mは上りがある。
これから暗くなるのでライトのチェックを受けてリスタート。

しばらくは平坦なトレイルとなるが、油断は禁物。
こういう所でのんびりすると後が怖いので、さぼらずにしっかり走る。
前後とは相当距離が離れ、滅多に追いつかず、追い越されず。

広く伐採されたところから最後の大きな登りが始まる。
(ほんとはここに最後の関門があったようです)

DSC01836 (640x473).jpg

遠くに見える前方の選手を目標にグイグイ登るように心掛ける。
長く、辛い上りが続くが、休みたい気持ちを我慢して歩き続ける。
まだか。まだか。
話し相手もいないままひたすら登る。

ようやく山の稜線に出た。
一気に視界が開け、気持ちの良い高原の景色が広がる。
ちょっと夕暮れが近づき、雲も多いけど、この景色が見れたことが嬉しい。

DSC01837 (640x480).jpg

DSC01839 (640x473).jpg

あとはこの草原の一本道を進み、2、3の上り下りをこなせば、あとはゲレンデを駆け下りるだけ。

DSC01841 (640x455).jpg

岩がゴロゴロしている感じで、若干走り難いが、もうそんなことはどうでもいい感じ。
とにかく前に前に進むだけ。

そして、マッチさんが待機するゲレンデの分岐を通過。
「早歩きでも十分間に合いますよ」と声を掛けてもらう。
そうはいっても、やっぱり走りますよ。

ようやく長かった旅も終わろうとしている。
あたりには夕闇が近づいてきていた。
早朝、ライトを点けて登ったゲレンデであるが、まだライトを点けるほどで暗くはないためそのまま走り続ける。

選手を追い越しながら「お疲れさま」とか、疲れていそうな人には「ラストファイト」とか声掛けながら下る。
途中で会った同部屋だったひとに追い越されるときに「間に合いましたね」と喜びを分かち合う。
トレランの大会のゴールの手前では、お互いここまだ頑張ってきた選手同士の一体感に満ちている。

そして、辛かったことも楽しかったことも、全てをひっくるめて今日一日を振り返える。
泥んこでたいへんだったけど、なんだかんだ、やっぱり楽しかったなぁ。
こういうロングレースは、ただ単にスピードを競うだけでじゃない楽しさがある。
たくさんの時間をすごしながら、いろんなことを感じられる。様々な景色に出会える。
自分自身との会話も沢山できる。
そして、自分なりに最後まで頑張れたことの喜びを感じられる。
ここまで戻ってこれたこと、自分自身にも打ち勝ったことなど達成感に心は満たされる。
ゴールに向かうこの瞬間がとても好きだ。

辺りはすっかり暗くなってしまったが、ライトは点けないまま。
ゴールの灯りが小さく見えてくる。
やりましたね。終わりますね、この旅も。
ゴール手前にはボランティアの人たちがハイタッチで迎えてくれる。
雨の中お疲れ様でした。そして、有難う。

一瞬、こみ上げるものを押さえながら、GOOOOAL!!

ゴール 79.8km 15時間34分 区間2時間16分 (去年 72.1km 13時間44分 区間2時間16分)

DSC01844A (640x457).jpg

大会関係者の皆さん、ボランティアの皆さん、雨の中、本当に有難うございました。
恐らく、大会事務局とすると大変な思いをされたこととお察しします。
今でもトレイルの状況が心配です。
痛んだ箇所が回復するには数年掛かるようなところもあるような気がします。
なんとか来年以降も開催できることを願っています。
もちろんその際にはまた休暇を取って参加させていただきたいと思います。

最後までご覧いただいて有難うございます。
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