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第3回美ヶ原トレイルラン≪レースレポVOL.3≫ [ 美ヶ原トレイルラン]

(VOL.2からの続き)

長い下りの林道もうんざりしてきた頃、ようやく35Kmの部のトップ選手が上がってきました。
ここからは、これから私たちが走ってきたコースを逆走してゴールを目指す35Kmの部の選手たちとのエール交換タイム。
すれ違いざまに「行ってらしゃい!」「ファイト!」「景色最高なので頑張って!」と声を掛けながら、時折ハイタッチをしてすれ違う。
みんないい笑顔なので、こちらも元気をもらう。

最後尾の選手とすれ違う時には、いつのまにか林道区間が終わっていて、街に下りてきていました。

まともに日向に出ると暑さがこたえる。
さっきまでの強風、涼しさはどこに行ってしまったの??
灼熱の畑の舗装路を次のエイドまで頑張って走る。
しかし、ペースはすでに相当遅い。下りだからなんとか脚が動くだけ。

ようやくコースの中間地点。
まだ先は長いなぁ。一気に暑くなって意気消沈気味。

DSC00493.JPG

しばらく街の中を走るが、住民は全く関心が無いようで、畑仕事している人からは声援をもらえるが、外に人がいない。
プチトマトをくれた人が唯一いたのが嬉しかっけど、それ以外は・・・・。
やっと街に来て安堵している選手にとってはちょっと残念。

第2関門、A4和田宿到着。39Km、6時間46分(予定6時間30分)。
遅れを取り戻すどころか逆にさらに遅れ気味。でも、まだ許容範囲でしょ。
ここで水かぶり。日陰に腰かけてしばし休憩。
しかし、遅れを考えるとのんびりしていられないので、8分ほどで再スタート。

コース図ではちょっとした峠を越えることになっているが、実はこれがまた高低図では分からないようなきつさ。
斜度はそれほどでもない気もしたが、直登の上りがでいつまでも続いた。
ちょっと舐めていたためか、暑さのせいか、この上りでかなり消耗してしまったような気がする。
後で調べたところ1km当たりの高度変化表では、最高峰の茶臼山への上り、この先の大門峠への上り、を押さえてこの区間が一番きついことが分かりました。(1キロの切り方にもよるんですが)

美ヶ原トレイルラン 2013-08-31, 高度変化.jpg

下ってから大門街道を横切ると舗装路、そしていよいよ長い上りの林道区間。
スタート前からこの上りが心配だった。
覚悟して取り掛かる。といっても、やっぱり走れる脚は持ち合わせていませんでした。
お散歩にならないようにそれなりに歩くが、緩い傾斜でも走れる気がしない。
こうゆう区間をゆっくりでもいいからしっかり走れるようになりたいもんだ。

DSC00496.JPG

とにかく我慢の歩き。
でも、歩きだと時間が掛かるばかりで、一向に残り距離が減りません。

どれくらいの時間をかけたのか分からないくらいに長い時間でした。
ようやく林道が終わると次のエイド。

第3関門A5長門牧場到着。52.5km、9時間40分(予定9時間10分)
予定からずいぶんと遅れてしまった。林道歩きすぎだな。
すでに完全に売れ切れている脚の状態ではこの先予想タイムからの遅れを取り戻すことは難しい。
遅れを最小限に止めよう。というか、ここまで来たんだから絶対に完走しよう。

ここから数kmは走りやすいトレイルが続きます。
しかし、楽しく、軽快に走れる状況ではなかった。
下手すると歩きたくなるほど疲れ果てていたが、ここを走らずトレイルランと言えるのか?さんざ歩いてきたんだろ?
お前歩きに来ただけか?と自問自答。
「良し!」と気合を入れて走り出すも、やっぱりペースは遅い。かろうじて走っている程度。

DSC00499.JPG

しかし、辺りはいい雰囲気のトレイル。
女神湖、白樺湖を経て大門峠へ。

DSC00501.JPG

そして最後の難関、大門峠への直登。
足元が悪く、ポールのおかげで何とかクリア。

第4関門A6大門峠到着。61km、11時間25分(予定10時間40分)
どんどん遅れが増している。脚はもう限界を超えているので、タイムよりもとにかくゴール目指して頑張るのみ。
今更だが目標の設定タイム(12時間)は全然間違っていたようだ。
去年の完走者のタイムを参考に12時間なんて完走タイムを設定してしまったが、完走率からしても12時間でゴールしている選手たちは強者のレベルでした。
今は、自分なりに頑張るしかない。
残りもあと10kmちょっと。重い脚を奮い立たせてスタートする。

もう前後との差は相当ある気がするが、時折後ろから追い抜かれる。
しかも、前に見える選手に追いつくことはない。
ジリジリと後退しているってことか。
自分としては、最後は疲れた選手をどんどん追い抜いて行くレース展開をしたいところだが、最近はそんなパターンは全然できなくなってるw

もうタイムなんかよりとにかくゴールにたどり着きたい、その気持ちだけになっていた。
だから、もう時計を見ることもなかった。

ただ救いは、最後のご褒美としての車山高原や八ヶ岳の景色が良かったこと。
前半は景色イマイチで、後半は走りがイマイチで、なんだかいいとこなかった様な気がしていたが、この景色を見れてやっぱり楽しかったな。来てよかったなと思えた。

雲に隠れてしまったけど、遠くには八ヶ岳。

DSC00507.JPG

遠くに車山の天文台が見えきた。やっと帰ってきた。残りもあと少し。

DSC00508.JPG

気持ちは晴れやか、されど脚はどんより。
でもこういう所を走るのはホントに気持ちがいい!!

DSC00515.JPG

DSC00516.JPG

反対方向から逆走してくる大量の選手。集団ミスコース?と思ったら35キロの選手との合流地点でした。
あとはゲレンデを駆け下りるだけ。

時計を見るとすでに予定ゴールタイムから1時間10分も経過していた。
あーあ、今回も後半グダグダになってしまった。(こんなんで2週間後の雁坂(142km)完走できるのか?)
ここまで来るともう、タイムなんてどうでもいい。一日無事にトレイルを楽しめただけで十分。
あせらずに下ろう。
なんとか最後までもってくれた膝に感謝し、最後に痛めては申し訳ないので、いたわりながらのダウンヒル。

後からは容赦なく35キロの選手が追い抜いて行くが、とても同じように元気に駆け下りる気力がない。
マイペースで、転げ落ちないように走る。

そして、ようやくゴールが見えてきた。ふぅ~~~。

DSC00520.JPG

ゴーーーーール!!
72.5km、13時間44分。
総合190位、年代別18位。

いろいろ課題が露呈してしまったが、何とか完走できた。
雨にも降られずに、まずまずの天候だったし。
事前のうわさ通り、70kmとしてはきついコースではあったが、景色も楽しめたし良いコースでした。

大会関係者、ボランティアの皆さん有難うございました。

はい!お疲れさま!

DSC00521.JPG

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コメント 6

liang

故障明けからの粘りの完走、おつかれさまでした!
ステキな笑顔ですね(^^)
by liang (2013-09-09 06:53) 

sally

林道、辛いですよねー
次回は雁坂142kmですか。。 凄いっ!
by sally (2013-09-09 12:46) 

キタキタ

おつかれさまでした!
私も第一回の30キロの時に参加して、このコース、きついな~と思いました。
景色が良くって見た目以上に高低差があるのを足の重さで実感しました。
harleyさんのきれいな写真を見るととても走りやすそうで気持ちよさそうなのですが、要注意ですね(^^)
すぐに雁坂?う~っすごっ。

by キタキタ (2013-09-10 06:41) 

松原 浩孝

ハーレーさん、粘りの走り
さすがです[ムード]
お疲れさまでした^ ^
雁坂のレポも楽しみにしてますねー
by 松原 浩孝 (2013-09-10 07:47) 

ELB

無事完走おめでとうございます。
写真が多く、いいですね。
とても魅力的な尾根&素晴らしい景色です。
同じ八ヶ岳周辺ですが、八ヶ岳スーパートレイルとはまったく違ったコースで、面白そうな大会です。
いつか参加したいと思います!
by ELB (2013-09-10 23:20) 

ammysan

グダグダとは言いつつ、後半も走れているみたいで素晴らしい! ただ、私などは、後半、もっとできればとか、タラレバは、どうしても思ってしまいます。でも、良い景色だ。良さそうなレースですね。
by ammysan (2013-09-11 17:58) 

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