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トレイルランニングの楽しみ方 [日常の雑感]

ブログ更新お休み中のところですが、ラン友兼ブログ友のブログにおいて、トレイルランニングに対する考え方について意見交換しているのを読んで、WONDER-RUNNERの端くれとして思わずペン(?)をとり、私個人のトレイルランニングへの想いを綴りたいと思います。
超長文になっちゃたので暇なときに読んでください。


唐突ですが、「自然」って本当に素晴らしいです(よね)。
私はその「自然」に触れることが何より好きです。
特に山における様々な「自然」が大好きです!

一年を通じて、また24時間、様々な表情を見せる大自然。
山々を見渡す雄大な景色。
四季折々に彩りを変える樹木。
その季節になると可憐な花を咲かせる草花。
森に響き渡る鳥たちのさえずり。
静寂のなか微かに聞こえる清流の調べ。
山の尾根をかすめる爽やかな風。
思わず深呼吸したくなるような森の香り。
木々の間から降り注ぐ幾重の木漏れ日。
表現は下手くそだけど、目をつむればいろんな情景や情況が思い浮かびます。

そもそも「自然」の歴史はいつからと言えば良いのかな?
地球が誕生してから?それとも宇宙ができて以来?
永い永い歴史のなかで、地球そして幾万の生物、動植物が姿を変え、形を変えて今のような地形となり、 様々な 生態系が築き上げられてきました。
その歴史に比べたら、本当にちっぽけで、ほんの僅な歴史しかないもたない人間。
ましてや、私個人に至ってはほんの一瞬の歴史でしかなく、チリみたいなもんです。

そんな 荘厳で雄大な「自然」にひと度身を投じれば、「自然」に 優しく包まれ、 「自然」を心と全身で受けとめ 、「自然」との一体感、調和を感じられる。
その瞬間、私の魂は全ての縛りから解放され、「自然」へと解き放たれる。
そして、漂うような開放感とその心地よさに心臓は波打ち、思わず心が叫び、身体はじっとしていられなくなる。
そして、心のままに、身体のままに、彼方の頂きに向かって駆け出すのである。

これが私のトレイルランニングの原点。

ところで、そもそもトレイルランニングとはどういうものなのか?

トレイル=人が森林や山地を踏み行って出来た未舗装のままの小路。
作業道、登山道、ハイキングコースのような形で麓から山頂までの上り道、逆に山頂からの下山道であったり、山と山とつなぐ尾根道であったりする。

登山、トレッキング、ハイキングは、そのトレイルを歩いて山を楽しむが、トレイルランニングは基本的には走りながら山を楽しむ。若しくは、山を走ることを楽しむ。もちろんトレイルランニングだって登りでは歩くこともしばしばです。
この「若しくは」の部分の違いが、トレイルランニングの捉え方や考え方、価値観に違いが出るところではないかと思います。

トレイルランニングの目的として何に重きをおいているのか。
楽しみたいのは自然や山か、それとも走ることか。
もちろん両方というのが当たり前なのかもしれない。(私もそうであるから)
どちらに比重をおくか、バランスの取り方の違いの問題ではないかと思います。
いずれにしても、同じように走っていることに変わりがないので、余計に厄介なんでしょうね。

自然や山を楽しむだけなら、歩きの方がよっぽどゆっくりと堪能出来る。
では、トレイルランナーをなぜ走るのか?
理由はさまざまあるだろう。
・単純に走ることが爽快・気持ちいい(一般のランニングと一緒)。
・野山を走ることが楽しい(トレイルの状況に合わせて不規則なステップで走ったり、駆け下りたりするのは、ロードのような平坦な舗装路を淡々と走るのとは違う楽しみがある)。
・日常と違う場所、違う環境を走りたい。
・行動範囲が広がる(徒歩だと一泊二日のコースでも一日で行けたり、ハイキングコース2~3本をつないで一度に行けたりする)。
・ランニングの基礎トレーニングになる(ロードではあまり使わない筋肉まで鍛えられる)。
・歩くよりきついので足腰が丈夫になる
・ロードランは飽きるがトレイルランは飽きない。
・トレイルランニング大会に出場したい。
・とにかく山を人より速く走りたい(これでは走る理由じゃないかな)。
・トレイルランナーがカッコいい。
・ビールがいっそう美味しなる。(個人的にはコーラが美味しくなる。)
・近くに走る場所はトレイルしかない(こういう人もいるかな?)

さまざまあると言いながら、これしか思い浮かばない。(^_^;)
(他の理由は一般公募するかな?)

このようにその目的は様々であり、人それぞれが自分なりの目的をもって走っているってことだと思う。

だから、トレイルランニングに対する価値観は十人十色。

マナーやルールを全員が守ることは別として、何が正しいとか、何が間違っているとか、こうすべきだとか、こうあるべきなんて話しても所詮意味のないこと。

私のトレイルランニングの原点の話をしましたが、具体的な楽しみ方のメインとして、自分が行きたい場所へ自由気ままに、思うがままに走りながら、歩きながら「自然」 を全身で感じながら楽しんで、トレイルを気持ちよく走ること。
これが最高の幸せ、喜び。(走ってはいけない場所はもちろん走りません。)
知らない山やトレイルにたくさん行って、まだ見ぬ自然や景色を観てみたい、感じてみたい。
折角、休日を使って行くなら沢山(距離的に)走りたい。遠くに行きたい。
一人だと休憩もあんまりとらなかったりしますが、気に入った場所や景色に出合った時は、ふと立ち止まって写真を撮ったり、座り込んで眺めたり。
歩きたければ歩くし、思いっきり走りたい時は走るし。
自由気ままがいいですね。

私は根っから自由奔放な性格なもんで、計画も大雑把、常に臨機応変な行動なもんで、どうしても自分勝手な単独での山行が多くなっちゃいます。
典型的なB型人間ですね。
前日に地図見てから、ひどい時は行きの電車のなかで行く場所を決めたりもします。
(こんなのは山登りとしては、よろしくないことなんですが)

でも、もちろんみんなでワイワイ行くのも好きですよ。
いろんなことしゃべりながら、いろんな人の走りを見たり、新しい出会いがあったり、単独行とは違う楽しさがたくさんあります。
そういう時は、マイペースとはいかないので、それなりにキチンと団体行動とります(^o^ゞ

こういうプライベートな山行は自然堪能重視型。
走るペースもゆっくりで、上り坂もゆっくり上ります。
こういうのがやっぱメインの楽しみ方ですね。

トレイルランニングの楽しみのおまけ、というかデザートとでも言ったら良いでしょうか。
走り終わってからの温泉がまた最高!
これは私にとってトレイルランニングの重要な楽しみのひとつでもあります。
なんといっても山行の最後の締め括りは温泉に限ります。
まぁ、これは普通の登山だったとしも同じかな。
一般的には同様な締め括りとしてビールとかアルコールをあげる人が多いのかな?


向上心やチャレンジ精神も旺盛な方だし、市民ランナーとして走ることも大好き。
普段はロードのトレーニングだし、マラソン大会にも出ます。
だから、走るからには速くなりたいし、長く走れるようにもなりたい。
トレイルランニングでも同じことが言えます。
そこで、もうひとつの楽しみ方がトレイルランニングの大会に出ることになります。

レースですから速さを競っているわけで、こちらは自然を楽しんでばかりはいられません。必然的にランニング重
視になります。
こちらはきついなりに走りを楽しむことの方が大切になりますので、ランニング堪能型。

当然、レースなので頑張ります。
この時ばかりは全開、全力で挑みます。
誰に勝つ、ではなく己に勝つためです。
やるからにはそれぞれの大会での目標を持って挑むことになります。
前回の記録よりも速く走りたい。
目安とすると上位三分の一に入れるようだと自分なりに合格ライン。頑張ったで賞。
自分なりに目標に向かって頑張るし、結果が出るのでプライベートでの山行よりかは達成感がありますね。

もちろんコースにも好みがありますが、私は走れるコースでやっぱり景色が良いのがいいですね。
きつい登りばかりが続く耐久レース的なのや、やたらロードが長いのは余り好みではありません。

いずれの楽しみ方であったとしても、同じ行程、同じ大会コースなら、少しでも体力や脚力に余裕をもって走れた方が良いし、上り坂だってグイグイ上れた方が良い。
体力や走力、脚力はあるに越したことはない。

ヒーヒーいって疲れ果てて、もうムリッ、限界!何て言いながらでは、時間もかかるし、距離も行けない。
精神的にも山を楽しむ余裕なんて無くなっちゃいますからね。
万一の場合、山から自力でエスケープするだけても体力は残ってないと危険です。
大会であれば思うような成績は出せないでしょう。
大会で途中棄権するにしても自力で下山ですから。

余裕を持って(最後まできっちり)走れるようになるためには普段の努力だって必要になります。
才能ある人ならまだしも、凡人が向上するには地道な努力は欠かせません。
山を楽しむためには日頃の努力も必要だと思う。
三浦雄一郎さんだって、毎日トレーニングを積み重ねているからこそ、あーやってエレベストに挑戦できるんでしょう。

といっても、一般の人にしてみれば、休日の余暇のためにトレーニングなんて本末転倒かもしれません。
体力がない人、時間がない人、経験のない人だって、いろんなコースの中から、無理のなコースを選べば、いくらでも自然や山を楽しむことは十分にできます。
もちろんトレイルランニングだって同じです。
誰だって初心者の時はあるんですから。

私は、普段はロードでのランニングをしています。
マラソンのタイム向上という時期もありますが、ほとんどがトレランのための体力維持、脚力強化のためです。
それと共に、エレベーターやエスカレーターは使わず、必ず階段を使って上り坂に対する強化をしています。
細かいけれど、こういう小さな努力が大切なんじゃないかと思います。

必要と言えば、山の知識や装備も大切になります。
安全に行動できる、危機回避の方法等の知識。(こればっかりは私も未だ不十分ですが)
実は18日に地図読みセミナーがあったので是非参加したいと思ったのだが、残念ながら、よんどころない事情で出席できなかった。
今後はこういう機会に広く山の知識も身に付けていきたいと思う。

快適に走るためのウェアだったり、バックやシューズだったり、天候に応じた雨具だったり、必要最低限の装備も必要です。
最近は軽量で良いものがたくさん発売されていますので、機能重視で選んでいきたい。
一度揃えば、贅沢言わなければ長く使える物ばかりですが、新しいものを購入するのも楽しみのひとつだったりもします。

長々と書き綴りましたが、トレイルランニングは頭で考えるものではありません。
人それぞれで自由に楽しめばいいんです。
つべこべ言わず、野山を自由に走り回ればいいんです。
自分の体力、経験にあったコースを自分のペースで走ればいいんです。
速い人はどうぞお先に。
自然をゆっくり楽しみたい人はどうぞごゆっくり。

さあ、野山に出掛けましょう!
そして自然を感じましょう!

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JUN

花を愛でる文化がある日本ですから自然への愛着は大きいでしょうね。だけどその自然に触れる機会が有る無しで大きな隔たりがある様に思えます。若い頃は山に興味などなかったのに年を重ねる様になって初めて山の美しさに気付き涙してしまう程です。
私も早く元気になってまた山遊びしたいです。

by JUN (2013-05-19 17:49) 

hime

美味しい空気と自然とのふれあい。未知との遭遇、、、
マナー守って楽しんで行こうと思ってます
by hime (2013-05-19 23:49) 

ごーやん

私は南国出身なので、海と比較してしまいますが、
天気に左右されず、美しい瞬間が多いのは山の自然だと思います。
危険性は自然なので同じ。
敬意を表し、感謝の気持ちを持ち、
あとは楽しめる体力を培う自分の努力でしょうか。
自由で楽しめることがいいですね。
by ごーやん (2013-05-20 07:47) 

ammysan

都会での生活の疲れや日々の仕事上の疲れなどを、走っている時には、忘れさせてくれます。そして、そういった喧騒を忘れて、無になって、おバカになって走れるのが、私の場合のトレイルの醍醐味かな。
by ammysan (2013-05-20 12:23) 

エディ

共感します。マナーを守るのは皆に共通ですが、人それぞれ、いろんな山の楽しみ方、走り方があってよいですよね。

ちなみに自分がトレランで好きなのは、単純に素晴らしい自然を感じながら、その中を走れるところ。一方で、その中でより速く強くなる努力を重ねて、もっと遠くへ行ったり、日常では感じられない達成感を味わえるところも大好きです。そして、その両方を一緒に味わえるのが、自分にとってトレランの一番の魅力です。

レース中にハーレーさんと並走してあ~だこ~だ話しながら走るのもいつも楽しみですw!
by エディ (2013-05-20 22:32) 

Tomo

はじめまして。
トレランの魅力がすごく伝わってきました!
数年前に初めて山を走ってみてトレランが好きになりました。トレーニングが足りてないのでもっぱら山を走るのを楽しむ方ですが。
今は海外ぐらしなんで中断中ですが、またトレラン再開したいと思っています。
by Tomo (2013-05-21 08:49) 

kummy

トレイルは自己管理能力がかなり必要とされる気がします~
まず、第一に方向音痴でも大丈夫でしょうか??(^-^;
by kummy (2013-05-21 10:35) 

harley

>JUNさん
確かに年をおうごとに、ワビサビ的な情緒だったり、ささいな趣に感心してしまったりしてますかね。
山ブームも女性、若年層に広がってきたのは喜ばしいことです。
ちなみに、うちの姫たちにもブームが広がることを願ってます。
JUNさんの復帰待ってますよ!
by harley (2013-05-21 18:31) 

harley

>himeさん
まだまだ未知の世界はありそうです。
ということは、楽しみも一杯ですね!
by harley (2013-05-21 18:33) 

harley

>ごーやんさん
東京近郊の海は沖縄と違って、とても自然とは言いがたいので、もう入る気がしません。
のびのび出来るのはやっぱり山ですね。
by harley (2013-05-21 19:41) 

harley

>ammysanさん
確かにストレス発散にもなるし、嫌なことも忘れさせてくれますね。
(そんなにストレスないけど)
by harley (2013-05-21 19:45) 

harley

>エディさん
トレランカルチャーのリーダー的存在のエディさんに共感いただき有り難うございます。
私も同じレースに出るときは会うのを楽しみにしています。
これからも活躍期待してます!
ちなみに、私はひとりでひっそり楽しんでます。
by harley (2013-05-21 19:55) 

harley

>Tomoさん
訪問&コメント有り難うございます。
海外でご覧になっているんですか?
イヤー、このブログもグローバルになってるんですね(笑)。
いきなりトレランやって辛いだけだと思われると困るので、トレーニングのことや努力の話を書きましたが、実際には誰でも楽しめるんですけどね。
帰国したら、あちこち行ってみて、楽しんでください!
by harley (2013-05-21 20:07) 

harley

>kummyさん
自己管理は現代社会に生きるものとして必須なので、特別なことではありません。
方向音痴なら私が道案内を勤めます。
ただ、ほんとの音痴だとトレラン中にみんなで歌う♪娘さん、よく聞~けよ♪って言う歌(山男の歌)を歌えないのは困りますw 。
by harley (2013-05-21 20:34) 

女将♪

トレイルの楽しみかたがドドーっと伝わってきますね(=^^=)

トレイル初心者コース
一昨年チャンスを逃したまま今に至ってますが・・・何時かの気持ちは持ち続けてます
by 女将♪ (2013-05-22 08:15) 

シュケッ・フー

飯能アルプス試走ではお世話になりました!
猿の様に野山を走るトレイルランニングは最高のスポーツだと思います。
自然の中で美味しい空気を吸って全身を使って走るって本当に気持が良いですよね。
今年は朝霧トレイルに参加して見ようと思っています。
また、ご一緒出来ると嬉しいです。
ではでは…^^。

by シュケッ・フー (2013-05-23 23:02) 

harley

>女将♪さん
近くにはトレイルはないかもしれませんが、
ぜひ走ってみてください。必ずやとりこになると思います。

by harley (2013-05-25 09:17) 

harley

>シュケッ・フーさん
よくこのブログを見つけていただきました。
あの時は有難うございました。
羨望の眼差しで駆け登る後姿を拝見していました。

朝霧高原はブログットプにある写真の竜ヶ岳の絶景も楽しめて、気持ちよく走れるコースでとても好きな大会です。
今年は信越五岳の前週なのでどうするか迷い中です。

これからもどんどんトレイル楽しんでください!
by harley (2013-05-25 09:27) 

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