2013UTMF≪備忘録≫ [ UTMF]
ちょっとブログお休みした関係で、今更のネタとなってしまいますがUTMFの記事の最後として、
総括して個人的な備忘録として記しておきます。
大会から1ヵ月が経過し、この間に休養しながらNHKでの大会に関する放送映像等を観たり、UTMF、STYに参加したブロガーランナーさんたちのレポ等を眺めておりました。
自分自身でもこの大会をしみじみと振り返り、たくさんの貴重な経験、完走できたことへの感動、このチャレンジに対する達成感などいろいろな想いが頭の中を渦巻いていました。
このブログの記事中やFB等において、来年のこの大会への参加については白紙、もしくは参加はしない、もう卒業的な発言をしておりましたが、日一日と時が経過するとともに、苦しかったこと、辛かったこと、めちゃくちゃ眠かったこと、なーんていうことなど全てを含めても、やっぱり楽しかった~!、参加して良かった~!という思いがすごく強くなっています。
自分が掲げた目標の達成のためには、出来る限りに努力して、やりたいことも辛いことも我慢して、どんなことにも耐え抜いて、どんなに無様に這いつくばっても、それに向かって全力を尽くす。
小さい人間だけれどこれがオレの生きざま。コツコツ努力することは全く苦にならない。
それほどストイックなつもりはないけど、やっぱりチャレンジするからには達成したい。
もしダメだったとしてもやり尽くしていれば自分自身でも納得できる。
逆に途中で、諦めたり、妥協したりすると、完全に自己嫌悪に落ち込みます。
前置きが長くなりましたが、そんな自分なので、現状の私にとって最高のチャレンジであるUTMFについては、来年以降も挑戦を続けていこうと思います。
やはりそうなりました。なるべくしてなった感じです。
ということで、来年の挑戦のための備忘録&課題の分析です。
≪ウェア≫
前半 (気温やや寒い)
アンダー・・・・・ファイントラックアクティブスキンロングスリーブ
ベース・・・・・・サロモンロングスリーブTシャツ
アウター・・・・TNFフライトシリーズウィンドストッパー
ロングタイツ・・・CW-Xレボリューション
ショートパンツ・・アシックス(アートスポーツオリジナル)
アンダーソックス・・・ファイントラックフラッドラッシュスキンメッシュソックス
ソックス・・・・・・X-SOCKSランパフォーマンス
帽子・・・・・・・昼間=サンバイザー、夜=ツバ短いキャップ(ヘッドライト用)
シューズ・・・・TNFダブルトラック
ザック・・・・・・サロモンスキンプロ10+2
ウェストポーチ・・・・サロモン
後半(昼間は温かいが夜の山中は氷点下)
アンダー・・・・ファイントラックフラッドラッシュスキンメッシュノースリーブ
べース・・・・・ハーフスリーブTシャツ
ミッド・・・・・・サロモンロングミッドレイヤー(夜間のみ)
アームカバー・・・CW-Xアームウォーマー
ソックス・・・・・ザムストHA-1ショート
上半身とソックスのみ着替えたので、それ以外は前半同様。
レインウェア、耳が隠れる帽子、防寒用手袋は未使用。
歩きでも動き続けていたことで寒さは十分しのげた。(止まると寒くなるのでその分の防寒は必要となる)
アウターは軽量タイプのウィンドブレーカーだけだと寒いかも(今回未使用)
ロングタイツは昼間は暑いけど、夜はショートだと寒いのが心配。
ショート+レッグウォーマー、もしくはショート+ロンパンという手もあるけど脱ぎ着が面倒な気がするのでちょっと我慢してロングタイツでとうしてもいいだろう。(どのみち膝の隠れるロングは必携品だし)
ダウンまでは不要。
レインウェアは従来型の普通の物なのでトレラン用としては重量級。軽量タイプが欲しいところだが、今の物だってたいして何回も着てないのでもったいない。重いけど我慢しよう。
シューズは替えを用意したもののそのままで通した。念のためバックアップ用にドロップバックには用意しておく。
≪装備≫
ヘッドライト・・・ZEXUS ZX-320
ウェストライト・・・パナソニックBF-AH10
ハンドライト・・・ジェントス閃SG-305
ほぼ100%ヘッドのみの使用。ヘッドだけで十分な灯りを確保できている。ハンドは予備として考えればよい。ウェストは今後は不要。
ポール・・・・・ブラックダイヤモンドウルトラディスタンス
前半だけ使用。最後の区間にもあった方が良かったと後悔したので、荷物にはなるけど使用できる限り持っていた方がBEST。
ポールの石突きキャップを側溝の穴に落としてしまったので、予備をもっていた方がいい。
≪補給食≫(消費した分量)
前半
ジェル・・・・・・パワージェル梅×6 グリーンアップル×2 ハイドロチェリー×3
グミ・・・・・・・パワーバージェルブラスト×1
塩羊羹・・・・3本
スニッカーズミニ・・・3個
のし梅・・・・・1袋
ドライマンゴー・・・・1袋
BCAA・・・・・・・ニー×2本
後半
ジェル・・・・・パワージェル梅×2 グリーンアップル×2
グミ・・・・・・・パワーバージェルブラスト×1
塩羊羹・・・・2本
スニッカーズミニ・・・2個
BCAA・・・・・・ニー×2本
前半はジェルを中心にしっかり補給で来ていたが、後半はほとんどジェルは減らなかった。
一日に10個も口にするとジェルに飽きてしまって口にする気がしなかった。胃は強いので受けつけないわけではないけど、味を変えてみてもやっぱりだめかも。
エイドでの補給食をしっかり摂ること、固形物をを食べることを考えた方がいいのかも。
スニッカーズ、ジェルブラスト、ドライマンゴー、塩羊羹は合っているので今後OK。
口直しというかさっぱりしたものもほしくなっていたので、今度要検討。単純にブラックガムでもよかったかも。
≪その他≫
眠気覚まし用ドリンク・・・・・・メガシャキ×1本
栄養ドリンク・・・・・・・・マカ元気×1本
痛め止め錠剤・・・・・・ロキソニン×2錠
眠気防止錠剤・・・・・・エスタロンモカ×5錠
本番前に出来る限り睡眠はしっかりとる。
薬に頼っては絶対ダメ。カフェイン錠剤摂りすぎて後半はお腹の調子が良くなかった。
メガシャキはいつも飲んでいるのであっているとは思うが、持って走るわけにはいかないが、ドロップバックに1本は必須。2本でもいいかも。
≪走行記録≫
計画タイム対実績。順位。
測定ポイント | 距離 | 区間 | スプリット | ラップ | 通過時刻 | 全体順位 | 区間順位 | |||||
予定 | 実績 | 予定 | 実績 | 予定 | 実績 | (種目順位) | ||||||
Start | 0:01:34 | 15:00 | 15:01:40 | 927(773) | 927 | |||||||
A1 | 鳴沢氷穴 | 11.4 | 11.4 | 2:10 | 2:01:09 | 2:10 | 1:59:35 | 17:10 | 17:01:15 | 640(570) | 622 | |
A2 in | 本栖湖スポーツセンター | 23.8 | 12.4 | 4:45 | 3:25:19 | 2:20 | 1:24:10 | 18:25:25 | 556(496) | 473 | ||
A2 out | 3:33:33 | 0:15 | 0:08:14 | 19:45 | 18:33:39 | |||||||
W1 | 麓 | 36 | 12.2 | 7:25 | 5:46:49 | 2:40 | 2:13:16 | 22:25 | 20:46:55 | 418(385) | 290 | |
CP1 | 9:11:13 | 3:24:24 | 0:11:13 | 330(309) | 262 | |||||||
A3 in | 西富士中学校 | 54.9 | 18.9 | 12:50 | 10:46:28 | 5:10 | 1:35:15 | 1:46:34 | 311(291) | 294 | ||
A3 out | 11:06:32 | 0:15 | 0:20:04 | 3:50 | 2:06:38 | |||||||
W2 | 栗倉 | 64.4 | 9.5 | 14:50 | 12:51:50 | 2:00 | 1:45:18 | 5:50 | 3:51:56 | 282(261) | 348 | |
A4 in | 富士山こどもの国 | 79.3 | 14.9 | 18:05 | 15:11:22 | 3:00 | 2:19:32 | 6:11:28 | 267(246) | 235 | ||
A4 out | 16:15:25 | 0:15 | 1:04:03 | 9:05 | 7:15:31 | |||||||
A5 in | 水ヶ塚公園 | 88.8 | 9.5 | 20:05 | 18:08:11 | 2:00 | 1:52:46 | 9:08:17 | 251(231) | 134 | ||
A5 out | 18:13:14 | 0:00 | 0:05:03 | 11:05 | 9:13:20 | |||||||
A6 in | 御殿場口太郎坊 | 95.9 | 7.1 | 22:30 | 19:44:56 | 2:10 | 1:31:42 | 10:45:02 | 238(219) | 291 | ||
A6 out | 19:49:06 | 0:15 | 0:04:10 | 13:30 | 10:49:12 | |||||||
CP2 | 20:41:05 | 0:51:59 | 11:41:11 | 235(216) | 352 | |||||||
A7 in | すばしり | 105.3 | 9.4 | 24:20:00 | 21:06:20 | 1:50 | 0:25:15 | 12:06:26 | 191(173) | 541 | ||
A7 out | 22:28:14 | 0:00 | 1:21:54 | 15:20 | 13:28:20 | |||||||
A8 in | 山中湖きらら | 121.7 | 16.4 | 28:15:00 | 25:56:54 | 3:40 | 3:28:40 | 16:56:54 | 273(247) | 239 | ||
A8 out | 26:19:20 | 0:15 | 0:22:26 | 19:15 | 17:19:20 | |||||||
A9 | 二十曲峠 | 127.6 | 5.9 | 29:35:00 | 27:46:39 | 1:20 | 1:27:19 | 20:35 | 18:46:45 | 267(243) | 297 | |
A10 in | 富士小学校 | 142.8 | 15.2 | 33:20:00 | 31:48:22 | 3:30 | 4:01:43 | 22:48:28 | 263(238) | 305 | ||
A10 out | 33:09:02 | 0:15 | 1:20:40 | 0:20 | 0:09:08 | |||||||
Finish | 161 | 18.2 | 37:30:00 | 37:47:06 | 4:10 | 4:38:04 | 4:30 | 4:47:12 | 288(258) | 539 | ||
ラン | 36:00:00 | 32:58:58 | 休憩 | 1:30 | 4:46:34 |
≪スプリットタイム≫(通過時刻)
結果的には完走もできたし、ほぼ当初の想定どおりのタイムでもゴールできた。
前半、こどもの国までにMAX3時間の貯金。
エイドでの休憩で少しづつ貯金を切り崩して、後半のランの落ち込みもあったが、
結局、最終エイドの富士小学校までは想定内でのスプリットタイムをキープできた。
最終区間があまりにもへたってしまって、ゴールでは17分オーバーしてしまったが、
適当な計画の割には想定通りといってもいいのかな。
≪LAPタイム≫
トップ選手の予想タイムを単純に倍にしただけのLAP予定でした。
山中湖きららまでのランタイムは予想LAPより早く走れている。
後半の山中湖きらら以降は二度目の夜となったこともあり、すべての区間でオーバーしてしまった。
トップ選手はここを明るいうちに通過するし、トップ選手は後半もタイムの落ち込まないので、
私の場合は倍するだけでは足りなかったこともあるだろう。(ELBさんの言うとおりだった)
エイドでの休憩タイムは、完全に計画が甘かった。
エイドでの休憩をトータル1時間半しか計算してなかったのに対して、実際には4時間50分も休んでしまった。
ここまで休憩が必要になるとは想定外だった。
今回は無駄な休憩が多かった気がする。
≪全体順位≫
スタートは最後尾が近いくらいの後方からのスタート。927位。
前半は調子も良かったので、定石通りに確実に順位を上げて、
A7すばしりまでは各チェックポイントでの順位を落とすことなく、MAX191位までジャンプアップ。
ところが、ここから地獄にはまり、すばしりでの1時間20分の休憩と以後の走り方の変更によりスローダウン。
山中湖きららでは一気に273位までダウン。
その後は富士小学校での1時間20分の休憩があったのの、
みんなもペースダウンしたのか最終順位は288位とそれほど順位の変動はなかった。
出走者中上位3割には入れたので個人的には合格ライン内。(種目別だとちょっと漏れてるw)
≪区間順位≫
序盤は抜きにくいこともあり本栖湖まではペース上がらず。622位。473位。
後しろからスタートした影響が大きかったかな。
しかし、その以後本栖湖からはほぼ200位台で走れている。
粟倉からこどもの国間はチョー眠かったので348位。
後半、特に落ち込んでいるのはCP2からA7すばしりまでの541位とA10富士小学校からゴールまでの539位。
特にきつかった体感通りで区間順位に現われている気がする。
今振り返ると、最後の区間のへたれ度合いはちょっと情けない気がする。
≪反省と課題≫
100kmを過ぎてからの落ち込み具合及びエイドでの長時間の休憩は想定外。
未知の距離を走ったのだから想定外のことも無理もないけど、次回出場した場合にはそうはいかない。
調子がよくてもオーバーペースは厳禁。
脚に負担となるような走り方も厳禁。
特に序盤と下りの走りは要注意。
前半はいけるときでも我慢する。後半の走りの方がはるかに大切。
後半は休憩時間もとり放題になってしまった。
休憩するにしてもある程度の時間を決めて休まないときりがなくなる。
寝るなら何分だけ寝るとか、この休憩では何をするのか明確に決めておいた方がよい。
ただし、その時の状況にもよるし、その時に正しい判断できる状況ではないかもしれない。
今回も自分自身で綿密な計算や計画のもと行動できたとは到底思えない。(はなから計画なんてたいしてしてないけど)
自分自身で考えなければならないことや判断基準などを予め想定しておいて、判断力が落ちている自分に対して指示命令するようなものをメモにしておいてあげよう。
エイドではそのメモをチェックしてセルフチェックをするようにして効率よく休憩すべきか。
4時間50分もあった休憩時間を短縮することで、ゴールタイム36時間切りの可能性は十分あるはず。
A7すばしりからは、目標を下方修正したこともあり、もう完全に無計画なランとなってしまった。
具体的な課題どころではないが、最後の最後まで頭を働かせて目標や計画をもって走れるようにしないといけない。
究極の課題対策とすると、恐らく体力的、走力的にはまだ余裕があったかもしれないので、何より「眠気にどう打ち勝つか」という結論になってしまう。
こればっかりはトレーニングのしようもないし、具体的な対策をたてようがないとも思える。
本番前には十分睡眠をとっておくことくらいしか思い浮かばない。。
もし、眠くなったら・・・・??
一年間じっくり考えてみよう。
もし、今にわかに回答を出すとすると、
「眠くならないうちに早くゴールする。」だな。
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2013UTMF≪レースレポVol.4≫ [ UTMF]
≪レースレポVol.3からの続き≫
たっぷり休んだもののすっかり体が硬くなり、しばらくは歩きながら体をほぐす。
それでもすぐに登りに差しかかり、もうそこからは登り一辺倒のためじっくり歩く。
ゆっくりではあったが脚は動いてくれていた。
立山、畑尾山、大洞山、楢木山、三国山と縦走するが小さな上り下りの繰り返し。
この区間から走り方を変えてピッチでリズムかるにスタスタと走っているうちに段々調子が良くなってきた感じ。
常に後ろに2~3人を従えて、安定したペースで進んで行けた。
独り言のように話しかけるが、たいして反応もない。
それでも、すぐ近くに人がいるとなんとなく安心する。
今振り返ってみるとなかなかいいトレイルだったのかな。
その時はいくつの山があるか知らなかったので、下りはまだか、まだかと少しイライラしていたら、
あと二つ山があるはずです、と並走していた人が教えてくれた。
やっぱりコースを知っていると走りにも、心にも余裕が持てますね。
試走って大事。地図見とくのも大事。
ついに山中湖が見下ろせるところまできた。
あとは湖まで下る。
下りに差しかかると後ろから勢いのいいお兄さんが何人か下りていく。
元気だったらガンガン下りたいところだが、もうそういう走りは諦めた。
マイペースで脚に負担にならないようそーと下る。
下りきるとまたロードの平坦路。やはりこういう所はへこたれる。
エイドに行くためと諦めてJOG。
A8山中湖きらら到着。121.7km。25時間56分(LAP3時間28分)
しっかり休むつもりだったのに、少し元気になったつもりになっちゃって、20分ほどの休憩で出発。
ここからは石割山、杓子山とコース最難関の山への挑戦となる。
ただし、これらをクリアしさえすれば完走は見えてくる。
石割山へまでは焦らずゆっくりほどんど歩きっぱなし。
石割神社からは予想以上の険しい上り。無理やり作った登山道。
杓子山を前にして、すでにこれかよっ!
石割山山頂はちょうど夕暮れの時間でいいタイミングについた。
石割山山頂から二十曲峠までは下りだけなのだが、だんだん暗くなり始めてきて気分が乗らない。
いよいよ二晩目に突入。ヘッドライトをつける。
遠くにエイドの灯りが見えてくる。暗いと意外と遠くに感じる。
淋しいのでしばらく二人組について下る。
A9二十曲峠到着。127.6km。27時間46分(LAP1時間27分)
ここからは覚悟して上りに掛かる。
石割山から杓子山までは忍野高原トレイルレースで逆走を何度か経験しているのでコース自体は知っている。
杓子山手前の岩場は下りなら、スルスルっと楽しく下れるが、登るとなると容易ではないことは分かっている。
しばらくは走れるが、しだいに急斜面になってくる。
ロープがある岩登りの始まりだ。岩にへばりつくようによじ登る。
幸い前後には何人もいるので足場や手元はほかの人の灯りもあり恐怖も和らぎ助かった。
ある意味こんな夜にこんな岩場を登るなんて楽しいことなのかもしれないが、この状況では楽しむことはさすがに出来なかった。
覚悟はしていたものの予想以上にハードな岩登りとなった。(写真撮る余裕もなし)
杓子山山頂では恒例の鐘を鳴らして、闇夜に轟かせておいたが、写真は暗いのでなし。
ここからはエイドまで下るばかり。
大ボスやっつけたのであとは楽にエイドに行けるかと思っていたが、長い林道の下りで再び睡魔に襲われた。
走れる下りなのに全く体が動かなくなってしまった。
足元はフラフラ。意識は朦朧。ダラダラの歩きが続いてしまった。
どんどん後ろからランナーが駆け抜けていっていたような気がする。
今思い返しても、この時どんなことを考え、何を思っていたのか全く覚えていない。
夢遊病者のようにただただ道を歩き続けていた。それでも歩むことは続けていた。
ようやくループのロード合流地点到着。
ここは去年UTMFの選手を応援したところ。
知っている場所に来て少し元気が出てきた。
エイドまでもあと少しと分かるので、なんとかJOGで頑張ってみる。
ここまで頑張っていてくれたガミちゃんだったが、最後のエイドを前にして、私よりも先にお休みモードになってしまった。
もう、起こしても絶対に起きない爆睡モードだ。
この後は計測もなければ時計もなし。
もう時間も時刻も関係なくなってますので影響ないです。
A10富士小学校到着。142.8km。31時間48分(LAP4時間1分)
最後のエイドまでどうにかたどり着いた。
しかしもうヘロヘロ。うどんを食べながらこれからどうするか考える。いや考える思考力はほとんどなかった。
少し座っていたが、気温はぐんぐん下がってきていて、とてもじっとしていられないので外には長くは居られない。
体育館の中に入るとストーブがあって暖かかった。
ストーブのそばにしゃがみ込むとそこに元気ハツラツな女将さんが声を掛けてくれた。
満身創痍の状態でどのように応対したかよく覚えてないけど、久しぶりに知り合いに会えて元気をもらえた。
私の状態を見て心配してくれて、マッサージを受けられると教えられて、少しでも回復すればと思いやってもらった。
マットが床暖房になっているようで暖かくて気持ちがよく、うつぶせでマッサージが始まるなり完全に落ちた。
終わって声を掛けられて目が覚めた。
どれくらいやってもらったのか尋ねると20分くらいとのこと。
まだ時間大丈夫か聞かれたので、全然大丈夫と答えると、仰向けで再びマッサージ開始。
するとまた、すぐに落ちた。
終わって起こされたが、もう時間は聞くのはやめておいた。知りたくなかった。
再び、這うようにしてストーブのそば移動して横たわったら、そのまますぐに落ちた。
ふっと目を覚ますと体育館の時計は午前0時近かった。
ここに何時に来たのかもよく覚えてなかったので、どれくらい滞在していたのか皆目分からなかった。
しかし、いつまでもここにいるわけにもいかない。気を取り直して立ち上がる。
外に出ると冷え込みはきびしさを増していた。
バックからミッドウェアを取り出して着込む。
ここを出るのはすごく勇気がいった。
たくさんの人で賑わう港から、漆黒の暗闇のなか、冷たい荒波に向かって一人淋しく船出するような心境です。
でも、バックに付けた手バッチに女将さんからパワーを注入してもらい、背中を押してもらうことでなんとか最後の旅に出掛けることが出来た。女将さん有難うございました。
残すはあと一区間。次はゴールに向かうのみ。
どんなにゆっくり歩いても制限時間までにはたっぷり時間はある。
途中、完走できるか心配になった場面もあったが、ここまでくるともうゴールするしかない。いや絶対できる。
辺りにはひとっ子一人いない。前後ともにライトの灯りも全く見えない。
真っ暗闇のなかひとりとぼとぼと歩きながら、完走することを心に誓った。
後半でポールを使えるのはこの区間だけ。
最後の上りも少しだと思いポールを置いてきたのをすごく後悔した。
こどもの国では、最後の最後にこんなに苦しむとは想像していなかった。
この時ポールがあったらどんなにか楽に上れたことか。
と後悔しても始まらない。自力で上るしかない。ゆっくり、ゆっくり、歩きが続く。
やっとのことで舗装路の林道に出ても走り出すことが全く出来ない。
さっきのエイドで少し寝たはずなのに、こういうダラダラ道だとまたすぐに眠くなる。
なんと三度目の睡魔との闘いとなってしまった。
また足元はフラフラ状態。下りはまだか。下りはまだか。そればかり考えていた。
ようやく、林道の下りとなった。
あとはゴールまで下るのみ。
下り始めると、少し元気が出てきた。いや眠気がすこしだけひいた。
よし、もう大丈夫。ゴールはもうすぐそこだ。ついにやった!
再び走り始めると何とか走れる。よ~し、一気に下ろう。
ロードでは抜かれっぱなしだったのに、林道下りでは何人か抜くまでに回復。
ついに河口湖畔まで下りきった。
対岸には大会会場の灯りが見えた。あそこがゴールだ。
湖畔を走っていると、どんどん夜が明けていく。
ガミちゃんが爆睡してしまったので時間が分からなかった。
誘導員の人に時間を尋ねると4時40分くらいとのこと。
よし、5時までにはゴールしよう。
ゴールまで走りきれば十分可能だろう。
最後の力を振り絞って走る。走る。走る。
もう全力疾走なんて必要ない。歩かずに走るだけで十分。
本当なら、ここからは今回のレースを振り返えりながらいろいろ思いを廻らせるところであったが、
もう、完全に思考力ゼロ。走るしかばね状態。
ひたすらゴールを目指すだけで、頭はからっぽ。
早朝ということもあり、残念ながら沿道の人も少ない。それでも何人かとはハイタッチしながらゴール!!
鏑木さんの出迎えはなかったが、そのかわりsallyさん、エディさんが出迎えてくれた。
有難う!!
FINISH八木崎公園161km。37時間47分(LAP4時間38分)
ついに終わった。ついに走りきった。ついにやり遂げた。
最大のチャレンジに俺は打ち勝った。
こんな俺でも100マイル、161kmを走ることが出来た。
苦しいレースは何度か経験しているが、今回の経験は特別だった。
ただ、身体や脚がきついとか痛いとか、そういうことだけで片付けられない、もっと、もっと違う所での闘いだった。
それが何かは、今はうまく表現できない。
100kmと100マイルでは全く次元が違うことも分かった。
実は、ゴールした瞬間には、当初予想してたほどの感動や達成感はありませんでした。
なんとなくゴールゲートをスッーとくぐってしまった感じです。
すでに思考力がなさ過ぎました。同時に感情もどっかに飛んでました。
でも、今思い返せば、やっぱり感動します。充実感でいっぱいで、達成感もものすごいです。
今回のこの結果には大満足しています。自信にもなりました。UTMFを完走したという誇りももてます。
いくつかの課題はありましたが、今の自分にとっての最高の目標はクリアすることができました。
今回、応援していただいたみなさん、本当に有難うございました。
UTMF、STYに参加された皆さん、応援、サポートの皆さん、お疲れ様でした。
大会関係者、ボランティア、地元の皆さん、この大会に関わるすべての皆さん、お世話になりました。そして有難うございました。
来年、今年の課題を解決して再チャレンジするかはまだ白紙です。
どうせ出るんでしょ、という突っ込みの声が聞こえそうですが、今はとにかく完走の喜びをかみしめたいと思います。
眠気対策になにか良い方法が見つかれば出場するかもしれません。
とてもいい経験が出来ました。これからのレースにも活かしていければと思います。
そして、新たな目標を見つけて、再びチャレンジしていきます!!
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2013UTMF≪レースレポVol.3≫ [ UTMF]
《レースレポVol.2からの続き》
こどもの国エイドから先は未知のコース。
次のエイドの水ヶ塚公園までは緩やかな登りが続く。
なんとなく雰囲気のよいトレイルだったような気がするが、いまいち記憶にのこっていない区間。
写真だけが頼りです。
東京に住んでいるとなかなか南側から富士山を眺める機会が少ない。
朝日を受けていつもと違った美しさをみせている。
ほとんど人が訪れそうにないが雰囲気良い湿原。
これでもコースの一部。大雨だったら川になってそう。
だいぶ富士山の東側に回ってきた感じ。
もうほとんど人に会わなくなってきた。
A5水ヶ塚公園到着。88.8Km。18時間8分(LAP1時間52分)。
水餃子入りのうどんを頂く。ここは休む予定の場所ではないので、5分ほどの休憩ですぐに出発。
スタートすると直ぐにラン禁止区間に突入。
はや歩きで進む。みんなちゃんと歩いているのだろうか。
だーれもいないけど、ここはしっかりルールを守って我慢、我慢。
この区間は自然への影響を考慮してランを禁止するだけのことはある。
手付かずの豊かな自然を感じられるなかなか雰囲気のいいトレイル。
しばし、ゆったりとトレッキングを楽しむ。
私のいくトレイルではなかなかお目に掛かれない大きさの松ぼっくり。
歩きでも早い人は速い。歩きなのにあっという間に見えなくなる人がいる。
後ろからも追い付かれた。もう少しはや歩きしてもいいのかな?
次第に細かな溶岩砂礫の登り道となり、見渡しがよくなってくる。
高度が上昇するにつれ草木も生えぬといった雰囲気に。
四辻までの登りは歩きにくいが斜度は緩やかなのでじっくり登る。
富士宮方面の眺めがいい。
四辻はコースの最高地点となる高度1800m。
ここからは太郎坊エイドまでは一気の下り。
これが噂の砂走りか。(初体験です)
富士山最接近。いやもうここは富士山か。
ついに富士山の東側の景色が見えてきた。
くっきりと姿を見せる富士山を横目にテンションアゲアゲ て豪快にダッシュ。
足も半分埋まりながらザクザクと駆け下りる。
思わず雄叫びをあげてしまいたくなる。(実際あげてた)
後になってこのダウンヒルはもう少し押さえた方がよかったと少し反省 (その後、一気に足にきたもんで)。
はるか彼方に見えた太郎坊エイドだったが、なんだか、あっという間にくだりきった。
A6太郎坊到着。95.9km。19時間44分(LAP1時間31分)。
給水もらいながら次のエイドまでの距離などを係りの人に聞いていたら、なんとボランティアしてたのはハンサムネコさんでした。
いつ以来のご対面になるだろうか。ネコさんも覚えていてくれてた。
テンション上がったままだったので、休むまもなく直ぐにスタート。(これも失敗だったかも)
次のエイドまではほぼ平坦。
なんだかつまらないトレイルだったような気がするがここもあまり覚えてない。
なんだか真っ直ぐなトレイルを延々と走らされたような気がする。
前後には全く人の影すらなく、完全に一人旅が続く。
ここらへんから段々と疲れが出てきたようだ。
そう、砂走りのダウンヒルはよくなかった。休憩もきちんととらなかったし。
そもそも単調な道はすぐに飽きるというか、いやになって気力が落ちる。
チェックポイントを過ぎて、須走まで長いロードの下りに入るとまたまた足が止まった。
ここまでいい気になって走り続けたてきたが、やはり100kmを走ってくるとさすがに脚はすっかり擦り減ってきているようだ。
ダラダラな下りだから重力なりに走ってみるが全く力が出ない。
惰性だけで前に進んでいる感じ。走っているけど歩いているのと変わらない。いっそのこと歩いちゃえばよかった。
延々にも思える長い下り。いつになったらエイドにつくのか。 果てしなく続くロード。めっちゃきつい。
やはりトレランのロード区間は鬼門だな。
もうヘロヘロになりながらもどうにか下りきった。
A7すばしり到着。105.3km。21時間6分(LAP1時間17分)
ここにきてなんだか精神的にもやられた感じ。
あと三分の一だよなんて声掛けられて、ガクッと肩が落ちる。
この先本当にゴールまで辿り着けるのか自信がなくなってきた。
もう進む気力も失せてきていた。
マッサージをしてくれるとのことで、とりあえず、足を引きづりながらマッサージ台に横たわる。
痛めた股関節を中心にマッサージしてもらう。
どれくらいの時間が過ぎたのか全くわからない。
お雑煮、おしるこ、となんでも口にしておく。
もう、ジェルの味には飽きていた。
それでも気力が回復することはなく、テントで少し横になって休むことにした。
自分でストレッチをしながら、これからどうするか思考を巡らす。
この時、今までレース参戦してきて初めてリタイアを意識した。
ここまでは調子が良さそうなのでいい気になって走りすぎた。
後先考えずにオーバーペースが過ぎたのかもしれない。
ここにきて一気に気力・体力ともに落ち込んでしまった。
今までのような走り方を続けていたら、恐らく完走は出来ないだろう。
脚は直ぐに売り切れて動かなくなるに違いない。
幸い前半までの貯金がまだたっぷりあるし、制限時間までにはまだまだ余裕がある。
今回は初マイルでもあることだし、とにかく完走を目指そう。
時間はともかくも結果をきちんと残そう。
まだ、諦めるには早すぎる。まだまだリタイアするなんてこと考えるのは止めよう。
これから先の各エイドでは脚の回復のためしっかり休むことにしよう。
先ずは次のエイドを目指し、そしてまた次のエイドとひとつひとつクリアしていこう。
そうだ、ゴールまでの残り距離を考えるのではなく、先ずは次のエイドまでのことだけを考えよう。
走り方も今までのようにガツガツ走るのは止めて、省エネ走法に切り替えて、歩幅を縮めてなるべく脚に負担を掛けずに優しく走ることにする。
当然スピードは遅くなるだろうがここまでくれば速さじゃない。
よし、そうと決まれば前に進むしかない。
なんとか重い腰を持ち上げて、再び走り始める。いや、歩き始めるでした。
このエイドにはなんと1時間20分も滞在してしまった。
しかし、このあとの完走という目標のためには仕方の無い、貴重な時間だったはずだ。
さあ、次のエイドに進もう。
(Vol.4に続く)
2013UTMF≪レースレポVol.2≫ [ UTMF]
《レースレポVol.1からの続き》
本栖湖エイドを出ると直ぐに竜ヶ岳への登りが始まる。
すかさずポールを取りだし、ここからは脚を補助するためにずっとポールを使用する。
朝霧高原トレイルレースでも竜ヶ岳は登るが、それとは違うルートで山頂を目指す。
ポールのお陰で予想より楽に登れた。
竜ヶ岳山頂の景色は闇夜でも綺麗だった。
この夜は満月がやけにきれいに映った。夜通し走るランナーを温かく見守るように真ん丸と灯りを灯す。
写真では上手く撮れなかったが、この景色は心に刻む。
この山の向こう側には同じようにSTYの選手たちが走っている。
心のなかでともに闘う同士を思い「みんな頑張ろう!」と叫ぶ。
山頂からは朝霧高原と同じコースなので地理感はある。
下りはあまりガツガツ降りずに脚を温存。
下りきるとしばらく平坦路が続く。
去年の尾根縦走よりはるかに楽に思えた。
なんだかショートカットしたみたいでラッキー。
しかし、全部走りっぱなしなので実は脚にはきつかったはず。
W1麓到着。36.0km。5時間46分(LAP2時間13分)
尾根づたいよりも楽なんていう思いも雲見岳への登りが始まるとすぐにすっ飛んだ。
わざわざ今回の大会のためにルートを開拓してくれたみたいで、大会関係者に感謝するが、まだ踏まれておらず上りにくい。
ポールは有効だったが、なかなかしんどかった。竜ヶ岳よりきついかな。
雲見岳からは尾根伝いで天子山塊の山々を攻略にかかる。
去年も思ったが熊森山はなかなか手強いぞ。
雲見岳を下る時に見える正面の熊森山の下からまっすぐ上へと点々と続くライトの灯りの輝きを見ると心がしょげる。
どこかの下りで尻餅をついて左大臀筋を岩に打ち付けちょっと腫れてしまった。
それ自体はたいして痛くはなかったが、その後、左股関節が痛み始めたのは多分その影響だろう。
その後股関節の鈍痛が続いた。
尾根自体はそこそこ走れる感じで長者ヶ岳、天子ヶ岳へと続くが高低差は大したことはなくあっさり攻略。
どこかの山頂らいしいところからエディさんとの並走となる。
一人きりでの走りに飽きてきていたので話ながらだと気が紛れる。
そのお陰で天子ヶ岳からの下りも、下りきってからの西富士中学校までのロードもなんとなくクリアできた。
A3西富士中学校到着。54.9km。10時間46分(LAP4時間59分)
エディさんと一緒に西富士中エイドに着くなり、心折れ部、IBUKIのサポート隊が一斉にハッピーバースデーの大合唱。
そうか、そういえばこの日はエディさんの誕生日だった。
誰よりも最初にお祝い言ってあげられたのにそういう精神的余裕はなかった。ゴメンね。
こんな風に誕生日を祝ってもらえるなんて羨ましい限りです。
邪魔しちゃ悪いのでそそくさとその場を離れて一人で給水。腹ごしらえに焼そばを頂く。
とりあえず、前半の大ボスは攻略できた。ひと安心。
ここまで概算予想タイムよりも約2時間も早いペースでここまで来ている。
しかも体力的にも余裕がある感じ。このまま一気にこどもの国まで行けそうな気がする。
股関節の痛みが続いていたのでロキソニン投入。ついでにニーも投入。
約20分ほどの休憩で出発。
ここからはだらだらの登りが続く。
コースのイメージは出来ている。
めげずに進めば何てことはないはず。
ここまで少しハイペースで来ていたので少しだけペース落とすことにする。
すでに貯金は出来たし、後半に向けて体力温存。
それでも、歩かないようにほとんど走る。
何本もの鉄塔をパスして、細かなアップダウンをクリア。
淡々と飽きずに進む。
もう、エイド間のランで抜くことも抜かれることもほとんどなくなった。
すで周りは実力的にはどっこいどっこいの選手なんだろう。
まあ、もはや順位などは意識してはいないけど。
自分にとってこの大会は、誰より速いとか、少しでも順位を上げようとか、そういう次元のレースではなかった。
そう、それは一人一人の長い長い旅であり、弱気な自分との闘いの何物でもない。
いかに自分と立ち向かい、自分に負けないで、どのように自分を乗り越えられるかであろう。
W2粟倉に到着。64.4km。12時間51分(LAP1時間45分)。
ここは単なる通過点。軽くスルー。(実は全く記憶がないだけ)
鉄塔区間が終わるとなだらかな林道が始まる。
ここが私にとって最初の難関となった。
走って走れない斜度ではないが、だらだら続く林道にだんだんと意識が遠のく。
なんとなく頭がボーとしてきて、身体が思うように動かなくなった。
最初の睡魔との戦いだ。
立ち止まらないように進むが足元は若干フラフラ状態。
カフェイン錠投入して、いろんなものを口にするがなかなか効果は現われない。
だんたんと夜空が白み始めてきた。
ゆっくりペースになるとなかなかエイドには辿り着かない。
こどもの国はまだか。まだか。
もうガーミンで残り距離を計算するという単純な頭の回転すら出来ていなかった。
鳥のさえずりが清々しい朝を演出してくれて心地よいのだが、こういう時は逆効果か?
夜更かししすぎて新聞配達のバイクの音を聞いて、慌てて布団にもぐりこむのに似ている感じ。
自分にとって早朝の鳥のさえずりは、さぁ、朝だ、というより、やばい早く寝なきゃ、って感じに受け取れてしまう。
夜更かし族のさがかもしれない。
それでも明るくなれば目が覚めるかと思いきや、いっこうに頭は冴えてこない。
意識が朦朧としながらもなんとかこどもの国到着。
エイドを出ていく選手としばらくすれ違う。なんとなくみんな元気そうに見える。
A4こどもの国到着。79.3km。15時間11分(LAP2時間19分)。
なんだかんだこの区間でも予定よりも早かったことになる。
都合約3時間もの貯金が出来た。
余裕があるので少し仮眠でもしようかと、休憩する場所を探しているとsallyさんとばったり遭遇。
やはり眠気にやられたらしい。ちょうど私と入れ違いでスタートしていった。
レース中にsallyさんと会うの初めて。前半は自分なりに調子が良かったのであろう。
ドロップバックを受け取り、ガーミンの充電開始。
上半身は全て着替え、長袖から半袖&アームカバーに変身。
シューズはそのままでOK。靴下だけ交換。
後半は最後の区間だけがポール使用可能区間だか、そのためにずっと背負っておくのも勿体ない。
ここは軽量化を優先して、ポールは預けることを選択。(この選択は最後にメッチャ後悔)
お腹もすいていたのでカップラーメンを頂く。
お腹を満たすとだんだんと目が覚めてきた。
予定よりも早いこともあり、仮眠はしないまでも多目に休憩をとる。
時間は気にせずゆっくり休んでいたら、たっぷり1時間もくつろいでしまった。
それでもこの時は余裕しゃくしゃくでした。
その間にガーミンの充電もほぼ満タンになったのでドロップバックに充電器を戻して預けてしまった。
実は後半の方が時間がかかるので、もう一度充電する必要があったはずなのに、頭はもうそこまで回る状況では無かった。ここまでもったから当然後半ももつだろうと勘違いしてしまった。
ちょうど半分まで来た。ここまで15時間。倍すると30時間。おいおいすごいぞ。
後半の山の方がきついのも忘れて、あー勘違いなこと考えてました。
もう、思考力ゼロに近くなってます。
幸い、ゆっくり休んだせいか脚はリフレッシュした感じで、眠気もすっ飛んで、再び走れるようになったいた。
よし、後半戦もこのまま走りきろう。
(Vol.3に続く)
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2013UTMF≪レースレポVol.1≫ [ UTMF]
平成24年4月26日から開催されたUTMF ウルトラトレイル・マウントフジに参加してきました。
富士山を取り囲むトレイルを一周して100マイル、161kmを走る名実ともに日本での最高峰のトレイルランニング大会です。(TJARという別格の大会もありますが)
UTMFに参加するには100km以上のトレイルラニングレースを1回以上完走、または70km以上のトレイルランニングレースを2回以上完走していることが条件となり、なおかつ、エントリーは抽選となりました。
去年は反対側の静岡県から富士山を半周して河口湖まで走るSTYに参加しましたが、今年は一周にステップアップ。
抽選も通って参加することが出来ました。
参加人数は991名(男子829名、女子162名)。海外からの参加者も多かったです。
スタートは26日(金)午後3時。制限時間は46時間で28日(日)午後1時。
途中に10ヵ所のエイド、2ヵ所のウォーターエイドがあります。
エイドには、バナナ、オレンジ、チョコパン、クロワッサン、ポテチ、チョコのほかにエイド毎に焼きそば、うどん、カップラーメン、雑煮、団子などの軽食も用意されます。。
飲み物は水、スポドリ、コーラ、暖かいコーヒー、紅茶なとがあります。
場所によって、仮眠のスペースがあったりマッサージも受けられたりします。
この日のために2月、3月と自分なりにしっかり走り込んで挑むことが出来ました。
ただ心配なのは睡眠不足。普段の睡眠不足を引きずったまま、この日も4時間睡眠でこの日を迎えてしまった。唯一の後悔。
当日は普段通りに起床。
中央道から富士山が見えた途端にテンション急上昇。
ヨシャー!やるぞー!今いくぞー!待ってろ富士山!一人で雄叫びをあげてやる気満々。
10時過ぎに会場の八木崎公園に到着。
一旦公園近くに車をおいて、先ずは受付、装備のチェック。
レギュレーションで定められた必携品を一つ一つチェックを受けます。
会場では、B2Rのやっさん、けんいち、sallyさん、エディさんと遭遇しお互いの健闘を誓う。
何か忘れ物するとは思っていたが、やはりスマホ充電コードを忘れた。
DOCOMOでは売り切れ、電気屋を探して、スタート前に満充電。(これも必携品として満充電が義務付けられています。)
昼飯食ってから仮眠しようと思ったが、とても寝れそうにもなかったので、せめて霊峰富士に挑む前に温泉で身を清めておくことにしました。
そんなことしてたら、瞬く間にスタート30分前、慌てて会場へ。
途中で受け取れる着替え、補給食、替えシューズをドロップバックとゴール後に受けとるバックを預ける。
スタートまで着ておこうと思ったアウターは、すでに寒くなっていたので預けずにそのまま着てスタートすることにしました。
スタート会場ではセレモニーが始まっており、選手でごった返し。
知り合い探すも移動もままならない。
後方でB2R、京子ちゃん、応援のトシさん達とスタートを待つ。
慌ただしかったせいか緊張感は無かった。
いよいよ始まる壮大なドラマを前にワクワクする楽しみな気持ちと何が起こるのか、自分がどうなるのかという不安な思いではあったが、どこか冷静で落ち着いた自分がいた。
どうせ長丁場。焦っても仕方ない。落ち着いてゆっくり行こう。
スタートカウントダウン。
個人的にはカウントダウンは三、二、一の方が盛り上がるが、参加選手には外国人も多いためスリー、ツー、ワン、スタート!
そうとう後方からのゆったりスタートだったが、追い抜いて少しでも前に行こうというような焦りの気持ちが全く無かった。
本栖湖まではウォーミングアップのつもり。
トレイルに入り、しばらくは渋滞が続いたが、いつもの大会とは違いイライラすることもなかった。
ここで伊豆トレイルジャーニーで同宿だった選手と遭遇。(その後この選手とは何度も出会い、ゴールもほぼ一緒だった。)
途中で河口湖そしてコース最後の山を見下ろす。
この町に必ず戻ってくることを胸に誓う。
足和田山までは登りだったが、渋滞のせいか呆気なくクリア。
後は鳴沢氷穴までの一気の下り。
だいぶバラけてきた。
A1鳴沢氷穴到着。11.4km。2時間1分(LAP1時間59分)
ここからは長いロード。
ちょっとベースあげすぎたかも知れないが、少しづつ順位を上げている。
去年は一番苦しめられた区間だが、今年は緩やかな下り。しかもまだ元気一杯。
今年はあっという間に精進湖入口
まで来てロード終了。
ここからは樹海のなかの気持ちのよいトレイル。
明るくないとここ走る良さはないですね。(夜間走だとちょっと怖い)
なかなかいいペースで進める。
脚の調子は良さそうです。
すでに20km以上走っているので、 普段なら疲れを感じてもおかしくないのだが、はなから160kmを走るつもりのせいか、この日は全く疲労感がやってこない。
気持ちの持ちようなんでしょうか。
そろそろ夕闇が近づいてきた。
A2本栖湖スポーツセンター到着。23.8km。3時間25分(LAP1時間24分)
エイド入口で相当寒そうなトシさん。
いろいろ気遣って声かけてくれる。ソロ参加の私には嬉しいサポーター。いつも辛口だけど心は温かい。有り難う。
まだまだ元気なので休憩することもなく、ライトの準備をして直ぐに出発。
さあ、これからが本格的な山だ。そして、そろそろ、暗くなってくる。
初日の夜がやってきた。これから夜通しの山越えが始まる。
身を引き締めて本栖湖エイドを出発。ヨシッ、行くぞー!
《Vol.2に続く》