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信越五岳トレイルラン2014≪レースレポVOL.3≫ [ 信越五岳トレイルレース]

(レースレポVOL.2からの続き)

ヘッドライトを点けて6Aを出発。(ここからは写真は一切ありません)
しばらく緩い上りのロードとなるが、なぜかこういう所がなんとなく走れない。
平坦になって先を行く選手のライトが遠ざかるのを見てやっと走り始める。

トレイルに入っても比較的平坦でそれほど路面も問題はないのだが、やはり足元には注意を要する。
したがって、暗闇のトレイルでは足元のライトの灯りのみを見つめて走ることになる。
だから、回りがどんなところなのかはほとんど分からない。
時折、先行する選手の灯りがチラチラと見えて、これから進む方向を教えてくれるが、基本的にはこの先、右に行くのか左に行くのかも直前にならないと分からない。

2kmほどのトレイルで戸隠神社への参道に出た。
ここから随神門まで緩やかな砂利道が続く。
前回は歩き通した場所だ。
しかし、今回は走る。ダメだった自分に打ち勝つために。
何度も何度も歩きたくなる気持ちを抑えつけて意地で走る。でも、ゆっくり(笑)

門を左折すると再びトレイル。
木道が多くなり、足元に気を使いながら走る。
明るい時には雰囲気のいい森なのだが、この暗闇では全く分からない。

今までのエイド間の距離より短いせいか、まだ元気が残っているせいか、思ったよりあっさりと7Aに到着することができた。

7A到着(87.0km) 13時間46分(予定14時間) 区間1時間2分(予定1時間)

なにか温かい飲み物を頂いたと思うがなんだったかもう覚えていない。
4分でリスタート。
ボランティアや選手で賑わっている明るく照らされたエイドから一人暗闇に旅立つ時にはなんとなく淋しさを覚える。

しかし残すエイドはひとつのみ。
まだまだ距離があるし、最後の大ボスが待ち構えてはいるが、着実にゴールが近づいている。
ここまでのタイムも予定通りにこれている。
前回と比べて、気持ちも、脚も残っているのを感じる。
小さな上り、下りもマイペースで進む。
走れるところは歩かずにゆっくりでも走る。

8A到着(92.3km) 14時間45分(予定15時間) 区間59分(予定1時間)

最後のエイドに到着。
ようやくここまで辿り着いた。ひと安心だ。
腰かけておそばを頂く。
エディさんにドリンクをもらい6分でリスタート。

ここからじわじわと高度を上げていく。
左に曲がるところからは一気に登りはじめる。
高い上りは最後だと思い、ゆっくり慎重に登る。
ペースが遅いせいですぐに後から追いつかれ、譲るのの連続。
しかも、途中で立ち止まり何回も休憩してしまった。
もう登りは全然ダメです。相当登坂力落ちてます。
日頃の登りのトレーニング不足を今更嘆いても仕方がない。
とにかく辛抱して登るしかない。
気分的には20~30人くらいには抜かれたような感じだったが、リザルトを見ると最終エイドからそこまでは順位を落としていないようです。(その後の平坦部分で抜き返したのかな?)

上りもやっと終わったかと思われたが、まだゲレンデの上りが残ってた。くそっ!
道幅も広くなったので、止まって譲らなくてよくなって、端の方を遅れながらも何とか前についていく。

随分と時間が掛かってしまったが、ようやく頂上に到着。
大きく深呼吸して、すぐに下りにとりかかる。
上りでは結構まわりに人がいたような気がするが、下りになった途端に前後の灯りははるか彼方に遠ざかった。

さぁ、あとは走って走ってゴールを目指す。

走り難い下りもあったが、とにかく走れるところは精一杯走る。
ペースは遅くても、とにかく最後の最後まで走る。
それが今回の最大の目標だ。
絶対に走ることを諦めて歩かない。(もちろん上りは別)

ここで、私のスタミナよりもガーミンの電池の方が先に切れてしまった。
久々の超ロングでガーミンの電池切れのことなど全く頭になかった。

ここからは時間が分からなくなってしまった。
正確には分からなかったが、なんとなく予定時間(18時間30分)にはギリ間に合わないような予感がしていた。

しかし、今回はスケジュールは立ててはいるが、タイムは目標としていない。
とにかく最後の林道を走ることだけを考えていた。

後からは最後の力走をみせる選手が元気よく抜いていく。
いや、決して元気があるわけではないだろう。ここまでくれば誰だって疲れているはず。
それでもみんな走っているんだ。
丁度、午前0時までにゴール出来るかどうかギリギリのところなのかな。
みんな必死なんだ。
私も歩きたくなる気持ちを押さえながら走り続ける。
この辺になると追い抜く時、追い抜かれる時、誰かれ構わず声を掛けあいながら完走を目指す。
「ナイスラン!」「ラストファイト!」「お疲れさま!」「あと少し、頑張りましょう!」
きっと、相手に声を掛けながら自分自身にも言っているのでしょう。

林道も随分と走ってきた。
ゴールも近いはず。
もう、距離も時間も分からないが、もうここまで来るともうどうでもいい。
ずっとこの大会には悔しい思いを抱いていたが、ようやく走り切ることが出来た。
正直、楽しかったとは心から言えないけど、とにかくきちんと完走できたことが嬉しい。
ようやく過去の呪縛から逃れられることに安堵の気持ちで一杯になった。

そして、下り斜面の先に大勢が待ち構えるゴールの灯りが見えた。

DSC01964 (640x452).jpg

あー、終わった~。やっと終わった~。

ゴール(110km) 18時間39分(予定18時間30分) 区間3時間54分(予定3時間30分)

ゴールの瞬間はもっと感動するかと思ってたのに、ようやく終わった安堵感で力が抜けてしまった感じ。
とはいえ、とにかくほぼ予定通りのタイムでゴールすることが出来ました。
とりあえず、最大の目標は達成することが出来ました!
これで、完走証の木製盾を堂々と眺めることが出来ます。(先日ようやく届きました)

DSC01979 (640x480).jpg

しかし、大会が終わって日にちが立つにつれて心の中になにか満たされないものを感じていました。
最大の目標は達成したものの、自分を抑えて、抑えて、とにかく完走することばかりに執着しすぎていた気がします。
だから、このコースや大会自体を心から楽しむことが出来なかったんじゃないかという気がしてきました。
自分が本当に好きなのは、心を開放して、自分の思うままに、身体の動くままに、自然の中を気持ちよく走ること。
信越が好きなのは、そういうことが思いっきり出来るからなのに。。。。
それが出来なかったのが、ちょっと残念な感じ。

次回、この大会を走るときには、もっと、もっと自由に伸び伸びと走って、今度こそゴールする時には、楽しかった~と心から思えるような走りをしたいと思います。

大会関係者の皆さん、ボランティアスタッフの皆さん、地元の協力者の皆さん、有難うございました。
来年以降もぜひ参加したいと思います。
でも、もう少し宿泊代何とかなりませんかね?

最後までご覧いただいて有難うございます。
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