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第16回雁坂峠越え秩父往還142km走≪レースレポVOL.2≫ [ 雁坂峠越え秩父往還142km走]

(VOL.1からの続き)
随分前の話ですが、ゴールまで何とかします。

川又エイドをでるとすぐに旧道へと入り、しばらくは上りとなる。
蜂に刺された頭はまだズキズキ痛むので、とても走る気にならないので上りで本望。
しばらくはゆっくり歩き、痛みが引くのを待ちます。
そこは静かな山村の民家が建ち並び、のどかな風景。
車の往来も少なく、のんびり歩くのにはちょうど良い感じ。

いやいや、それじゃいかんでしょ!
緩やかな下りとなったところでボチボチ走り始める。
下り基調なので何とか走り続けることが出来る。
前後にはまったく選手が見えず、ず~~~~と一人旅。
みんな同じペースで走ってるってことですかね。

秩父湖付近で初めての商店発見。
すかさず飛び込みアイスをゲット。
雁坂峠以降はずっと雨も止んでいて、走り通しだったのでもう汗だくでした。
久々に冷たいものを口にして生き返った~。
この先コンビニがあったら飲み物よりもこれだな。
少しずつ口にしながら前へ進む。

DSC00693.JPG

コースミスはしていないはずだが、いつまでたっても次のエイドが出てこないのでちょっと不安になる。
ガーミンの距離表示だととっくにエイドのはず。
見通しの良くない似たような景色の進み、家並みが見えてくると今度こそエイドか?と期待するが、何度も裏切られた。
ようやく本物のエイドらしき建物が見えてきてひと安心。 

CP4大達原(67.5km)到着、10時間52分(予定10時間30分) 
相変わらず予定より20分遅れ。なかなか序盤の遅れを取り戻せない。
しかし区間タイムは想定通りなのでまずまずなのかな。
つぎのCPまでには暗くなるであろうから、ここでヘッドライトをバックからサイドポケットに移動しておく。

まだ時折頭に激痛が走るが、だんだんと痛みは治まってきているようだ。
ここから秩父までは下り基調。疲れはあるものの下りに助けられて走り続けられる。

曼珠沙華がここだけ群生してました。こういう景色は和みます。

DSC00695.JPG

DSC00698.JPG


お店を見つけると駆け込んでICE BOXを探すが、どこにもなくて結局普通のアイスになっちゃいます。
もう、お店でアイス以外には目に入らない。

DSC00699.JPG

だんだん暗くなってきた。人とも合わなくなって少し心細い。
それでも人里が近づくとなんとなく元気が出てくる。
少しずつ街が近づいてきて、電灯も多くなってきた。

遠くから手を振ってくれる私設エイド発見。
こちらも手を振りながら近づくとなんとhimeさんエイドでした。
冷たいナシを頂いてさらに元気復活した感じ。有難うございました。

あちこちのコンビニに寄っては、ICEBOXを探し求める旅が続いてます。
すでに3個目のアイス。
なんだかこればかりが楽しみになってる感じ。
でも、やっぱりICEBOXが欲しい~~~~!
先行している選手達が買い占めたのかぁ~?

DSC00703.JPG

秩父市街に入るとなんとなく地理感があり心強い。
次のエイドまではもうじき。歩かずに走り続ける。頑張れオレ!

CP5秩父(85.0km)到着、13時間14分(予定13時間00分)

頑張って走ってた割にはそれほど予想タイムまでを挽回することができなかった。
でも区間タイムはキープできている。
まだ先があるのでこの調子で、少しづつ挽回していこう。
実はこれからの終盤の予想タイムは少し余裕を持たせて設定していたので、
この時点ではまだまだ挽回できる余地はあると思っていた。

少し腰かけて休憩。
数分でリスタートしようと思うが腰が重い~~。
やはり走り通しで脚に来たようだ。

エイドを出てからすぐに右折して国道299号線。
曲がるとすぐにいきなりダラダラの上り。
あれっ??
自分のコースイメージとしては、秩父から正丸トンネルまでは下り基調で、トンネルから正丸峠までがずっと上りだったんですが。
だから、トンネルまでは走れるつもりだったのに、すぐに上りがあるとは!
コースを試走していない罰ですね。
トンネルまでとにかく走れず、ほぼ歩きになってしまった。
ちょっと心折れかけ。

ようやく正丸トンネルが見えてきた。

DSC00709.JPG

しかしさらに登りは続く。
しかも街灯も少なく。辺りは真っ暗。自分のヘッドライトの灯りのみ。
辛抱の歩きが続く。

CP6正丸峠(99.3km)到着、15時間54分(予定15時間30分) 

やっぱり予定より遅れはじめてる。あれだけ歩いたら仕方ない。
雁坂小屋のナースがこちらにも。
勧められてカップヌードルを頂く。
少し休み過ぎたが、再び暗闇に歩を進める。
正丸峠までは舗装路ながらきつい上り。
下りになっても、飛ばし過ぎないようにじっくり下る。
ちょっとブレーキかけ過ぎたかも。

再び国道299号に合流。
雨も時折激しく降るようになってきた。
横を流れる川は激流となっていて、見ていると怖くなってくる。
歩道も水溜りがすごくてバシャバシャと水しぶきをあげながら走る。
走っては歩き、走っては歩きの連続。
歩きっぱなしになると全然距離が減らないので、少しでも走るように心掛ける。

CP7西吾野(110.2km)到着、17時間51分(予定17時間10分)

区間タイムにもだいぶ遅れが出てきている。
予想時間から40分も遅れてしまった。
23時間以内のゴールなんてとても無理。
こんなペースじゃ、下手をすると24時間以内のゴールが危うくなってきた。

もう脚は遅れを挽回なんてできる状況ではなくなっていた。
遅れを最小限に留めるようにするだけだ。
ペースは遅くとも何とか走るように頑張る。

100kmを越えるとまた一段と脚がきつくなってきた。
もう、歩きでさえも脚を引きずるような感じ。
しかし歩いてばかりはいられない。

雨は降ったり止んだりの繰り返し。
しかしもう雨なんて全然気にならなくなっていた。

CP8高麗(124.6km)到着、20時間12分(予定19時間 40分)

ようやく最後のエイドに到着。
ここまで来るとゴールは見えてきた。
遅くても走ってさえすれば完走できるはず。

しかし、直線で何の変哲もない道にうんざりしてきた。
どの辺を走っているのかもさっぱり。

もう意識は飛んでる。
ただひたすら走ることだけ。
しかし、もう500mも連続して走ることが出来なくなった。
チッキショー!
なんでJOGも出来ないんだ!!

どうやら川越の町に入ったようだが、そこからもまだまだ先が長い。
うーん、ゴールはまだか~~!!

大きな橋が出てきた。
もう近い??
橋が遥か彼方まで続いているように見える。

しかし最後の力を振り絞り、走る。
もう歩かない。
このままゴールまで必ず走るぞ!
もう時間内のゴールは間違いない。
よくここまでこれたもんだ。
今回は途中で何度も心が折れた。
蜂、雨、走りたくても走れない、いつまでたってもエイドにたどり着けない。

しかし何とか自分の脚だけでここまで来れた。
ほんとにドMな大会だったけど、とてもいい経験が出来た。

いろいろ考えているうちにゴールがようやく見えてきた。
きたーーーーーーー!!

ゴール(142.0km)、23時間22分(予定22時間50分)

20130916-DSC_7786_original.jpg

ゴール後速攻で温泉へ。すぐに温泉に入れるなんて、こんな日には最高です。
さすがに足はふにゃふにゃです。

最後に、こんな大雨のなか本当に大会関係者、ボランティアの皆さん、お世話になりまして誠に有難うございました。
そして、出走された皆さん、お疲れ様でした!
私もホント疲れました~~。 

最後までご覧いただいて有難うございます。
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コメント 4

けーいち

完走おめでとうございます!
何か‥‥サラッと140キロ走り切った感じですか?羨ましい。
ゆっくり休んでください!
by けーいち (2013-09-29 07:06) 

JUN

相変わらずの鉄人ぶりお見事です。
見てるとアイスが食べたくなってきましたよ~
ゴール写真の左手のビヨ~んと伸びているのは?
by JUN (2013-09-29 11:44) 

harley

>けーちさん
有難うございます。
でも、記憶が薄くなって文章がさらっとしてるだけで
実際の走りは辛く、苦しいものでしたよ。
by harley (2013-09-29 18:56) 

harley

>JUNさん
ビヨ~ンはカメラをバックにくくりつけているゴムみたいなものです。
走りながら写真撮っているので落とさないようにと、失くさないように。
これで落としても地面までは落っこちないで済みます。
by harley (2013-09-29 19:02) 

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